栃木県日光市と群馬県片品村の境、金精山(2244m)と温泉ヶ岳(ゆせんがたけ/2333.1m)の鞍部が金精峠(こんせいとうげ/2024m)。峠越えの旧道も残されていますが、国道120号(金精道路)は峠の直下を全長755mの金精トンネル(国土地理院地形図には金精峠トンネルと表記)で抜けています。
日本の国道で最高所のトンネル
現在の国道120号は、もともと昭和40年10月7日に開通した有料道路「金精道路」(全長8.1km)がルーツ。
平成7年10月7日に 料金徴収期間の満了により、無料開放されたもの。
標高1840mの金精トンネルは、実は日本の国道では最高所のトンネルとなっています。
厳しい風雪と雪崩の危険のため、冬期(例年12月下旬〜4月下旬)は閉鎖されています。
金精峠越えの山道は、日光山の修行僧の峰修行の路として開かれた歴史ある古道。
ただし、街道らしき道に整備されたのは明治6年10月のこと。
明治時代には群馬側と日光を結ぶ貴重な峠越えの道として活用され、若山牧水の『みなかみ紀行』も大正11年10月27日に丸沼の番小屋に泊まり、金精峠を越えて、10月28日に日光湯元温泉、10月29日に中禅寺湖畔と、日光で旅を終えています。
なお、国道120号は日本ロマンチック街道の一部にもなっています。
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