室堂山

立山黒部アルペンルートの最高所・室堂ターミナル（富山県立山町）周辺でもっとも手軽に登れ、しかも眺望もいいのが室堂山。室堂山自然研究路として整備されているので、ファミリーでも安心して山歩きが楽しめる。標高2675mの室堂山展望台からは巨大な立山カルデラや薬師岳、五色ヶ原、槍・穂高連峰などを眺望します。

登山道では氷河の痕跡も確認できる

室堂山にはチングルマやタカネヨモギ、ウサギギクなど雷鳥の食餌ともなる高山植物も豊富で、雷鳥が姿を見せることも。
雷鳥は春先にオスを見かけるケースが多いのですが、初夏までは残雪も多いので登山靴が必要。
室堂ターミナルから室堂山までは徒歩1時間。

室堂山から眼下にする立山カルデラは、｢日本の地質百選｣にも選定のカルデラ。
国土交通省立山砂防工事専用軌道（トロッコ列車）が通じ、現在でも砂防工事が行なわれています。

室堂山展望台に向かう登山道途中に上流側が丸みを帯びて滑らかで下流側にゴツゴツと切り立った岩を見かけますが、これが氷河の痕跡である羊背岩（ようはいがん）。
表面に付いたスジは氷河削痕で、その方向が3万年前に氷河が流れた向きを現しているのです。

室堂ターミナルからは、一ノ越経由で雄山山頂を目指す人が多いのですが、ファミリーなら、人気（ひとけ）の少ない室堂山もおすすめです。
室堂山では歩き足らないという人は、浄土山を越え、一ノ越から室堂へと周回するプランも可能（浄土山では霧の際に道に迷う危険があるので十分に注意が必要）。

室堂ターミナル

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