富山県富山市、富山外港の岩瀬港のシンボルとなっている展望台が富山港展望台。建つ場所は、かつて北前船の交易で栄えた神通川河口の東岩瀬地区。高さ24.58mの展望台は、近くに建つ金刀比羅社(琴平社)の常夜燈をイメージ。常夜燈は北前船の安全を守る灯台の役割をはたしたもので、船の安全と港の繁栄を願ってのデザインです。
特定重要港湾となった昭和61年に完成
富山港は、昭和61年に隣接する富山新港、伏木港とあわせて、伏木富山港として特定重要港湾(国際貿易の拠点となる特に重要な港湾)に指定されています。
その昭和61年11月に完成したのが富山港展望台です。
地上20mにある展望台からは眼下に東岩瀬の町並みを望み、遠く能登半島や立山連峰を眺望します。
室町時代末に成立した日本最古の海洋法規集である『廻船式目』に、日本の十大港湾(三津七湊)のひとつとして神通川河口の岩瀬湊が選ばれています。
当時の湊は川を利用した舟運との連絡もあるため河口を利用していますが、岩瀬湊は神通川の河口。
神通川の舟運も飛騨への入口となる牛ケ増口銭場(うしがませこうせんば=現・富山市牛ケ増)まで舟で逆上っていました。
藩政時代には加賀藩の御用米の積出港にもなっていました。
展望台に上ったら神通川の流れをチェックしてその点にも注目を。
名称 | 富山港展望台/とやまこうてんぼうだい |
所在地 | 富山県富山市東岩瀬町岩瀬大町地内 |
関連HP | 富山県富山港事務所公式ホームページ |
電車・バスで | 富山地方鉄道富山港線東岩瀬駅から徒歩10分 |
ドライブで | 北陸自動車道富山ICから約13km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 富山港事務所 TEL:076-437-7131 |
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