2024年8月2日(金)〜8月3日(土)20:30〜、富山県魚津市の諏訪神社で『たてもん祭り』が開催。高さ16mの大柱に、90余の堤灯を三角形に吊り下げた「たてもん」と呼ばれる山車を魚津海岸沿いから諏訪神社境内へ曳き回すもので、ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」にも登録されています。
7基の「たてもん」が曳き回される!
「たてもん」は、信濃國(長野県)の諏訪本宮に豊漁を願って贄(供え物)を神前に奉納する習慣から始まったといわれる祭礼で、諏訪神社の氏子7町内がそれぞれ繰り出し、大漁と海上安全を祈る祭りです。
たてもんは、車輪のないソリのような形をしたそり台(2.6m×2.2m、重さ1.5t)の中心に高さ15mほどの柱(心棒)を立て、70~90個程度の提灯やぼんぼりを全体が三角形の形になるように飾り付けたもの。
これを威勢よく曳きまわします。
三方に贄者を山と積んで神前に供える形をかたどったもの、あるいは全体が帆をあげた漁船をかたどったものといわれ、諏訪神社の「たてまつるものの祭り」が訛って『たてもん祭り』となったとのこと。
『たてもん祭り』の形式が現在のようなったのは享保年間(1720年頃)で、9基の「たてもん」があったといわれていますが、現存するのは7基。
何百という美しい提灯のあかりが夜空を彩り、法被姿(はっぴすがた)の若者のかけ声が海上に響きわたります。
現在は、『じゃんとこい魚津まつり』(土曜の海上花火大会、日曜のせりこみ蝶六街流しなど)のメイン行事となっています。
ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」選定
国の重要無形民俗文化財、そして高岡市の「高岡御車山祭の御車山行事」(『高岡御車山祭』/毎年5月1日)、南砺市の「城端神明宮祭の曳山行事」(『城端曳山祭』/毎年5月5日)などとともにユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」(全国33件の重要無形民俗文化財)に選定されています。
諏訪神社は蜃気楼(しんきろう)の見える神社としても有名。
ちなみに、明治時代には8月17〜8月18日に斎行されていましたが、魚津が北洋漁業が盛んになったため、その出漁時期と重ならないようにするために昭和43年に8月7日〜8月8日に変更され、さらに平成19年から8月の第1金・土曜に行なわれるようになっています(諏訪神社例祭は8月7日〜8月8日のまま)。
諏訪神社『たてもん祭り』|魚津市|2024 | |
開催日時 | 2024年8月2日(金)〜8月3日(土)20:30〜/毎年8月の第1金・土曜 |
所在地 | 富山県魚津市諏訪町1-16 |
場所 | 諏訪神社 |
関連HP | 魚津市公式ホームページ |
電車・バスで | 富山地方鉄道電鉄魚津駅から徒歩10分。あいの風とやま鉄道魚津駅からタクシーで10分 |
ドライブで | 北陸自動車道魚津ICから約3km |
問い合わせ | 魚津市商工観光課観光戦略係 TEL:0765-23-1025/FAX:0765-23-1060 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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