新潟との県境に近い豪雪地帯で知られる福島県大沼郡金山町。その山中に眠る絶景の湖が沼沢湖です。東北には十和田湖、田沢湖など有名なカルデラ湖がありますが、まったく無名のカルデラ湖が沼沢湖。5000年前の噴火で誕生した比較的に新しいカルデラで、気象庁・火山噴火予知連絡会が選定する活火山のひとつ。
直径2kmの沼沢カルデラは、5000年前の火山活動で誕生
活火山というと噴煙上げる火口をイメージする人も多いかと思いますが、気象庁・火山噴火予知連絡会の定義は、過去1万年以内に火山活動があった地。
活火山「沼沢」の火山活動は、11万年前のプリニー式噴火（爆発的な噴火）に始まり、数万年間隔でプリニー式噴火とデイサイト溶岩ドームの形成を繰り返しているので、想像以上に活発な火山といった感じです。
直径2kmの沼沢カルデラは、5000年前の活発な火山活動でマグマを噴出し、火山の山体内が空洞化して陥没、その凹地に水がたまって沼沢湖が誕生しました。
火砕流は、20km以上先、会津盆地まで到達したことが判明しており、周辺の縄文人たちは大きな被害を受けたと推測できます。
有史以来の火山活動はなく、ハザードマップなども作られていません。
周囲を外輪山に囲まれた神秘的な景観から、湖畔には「金山町妖精美術館」、沼沢湖畔キャンプ場もありますが、西岸は手つかずの自然が残され、湖畔を一周する車道もありません（湖畔にはキャンプ場以外の宿泊施設はありません）。
沼沢湖一周トレッキングコースは、西側は湖畔ではなく、惣山、前山などブナ茂る外輪山の山上を歩くコースとなっています（一周8km、所要4時間）。
近くを流れる只見川には霧幻峡の渡しもあるので、神秘と霧幻という金山町らしい旅を楽しむことができます。
| 会津にある知られざる絶景の湖は、5000年前に誕生したカルデラ湖！ 当然、活火山に認定 | |
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