東京メトロで唯一、埼玉県内にある駅とは!?

和光市駅

東京メトロ(東京地下鉄株式会社)は、大正9年に東京地下鉄道として創業した日本最古の地下鉄会社。東京都内以外の駅は、千葉県には東西線の駅が多数ありますが、埼玉県内にはわずか1駅しかありません。それが埼玉県和光市本町にある有楽町線・副都心線の和光市駅です。

副都心線は元町・中華街まで直通運転

和光市駅

東京メトロ東西線の旧江戸川(東京都と千葉県の境)の先、浦安駅(浦安市)、南行徳駅、行徳駅、妙典駅(以上は市川市)、原木中山駅、西船橋駅(以上は船橋市)は千葉県。

これに対して、埼玉県内の駅は、和光市駅が唯一。
東武鉄道と東京メトロの共同使用駅で、東武鉄道が管理しています。
東京メトロの駅としては最北端かつ最西端(都営地下鉄を含め東京の地下鉄の最西端の駅)となっています。

埼玉県内に東京メトロの駅が存在するのは、車庫があるから。
アメリカ軍のキャンプ・ドレイク(Camp Drake)は、埼玉県和光市、朝霞市、新座市、東京都練馬区にまたがる広大な基地でしたが、昭和46年に返還された新倉倉庫地区(現・和光市本町地区)は帝都高速度交通営団(現・東京地下鉄)和光検車区などに転用されました。
当初、帝都高速度交通営団は埼玉県内には駅を設けない予定でしたが、地元が反発し、結果として昭和62年8月25日に有楽町線が営団成増駅(現・地下鉄成増駅)から和光市駅まで延伸開業し、東武東上線への相互乗り入れが実現。

さらに平成20年6月14日に副都心線が全線開通して東武東上線との相互直通運転を開始、平成25年3月16日に渋谷駅地下ホームが完成したことを受け、副都心線を経由して東急東横線との間の相互直通運転も実現しています。

つまり、有楽町線で新木場まで、副都心線では元町・中華街まで直通運転。
東武東上線内は快速急行となる森林公園駅始発「Fライナー」元町・中華街行きも運転されています。
近年では「便利な始発駅」として和光市駅の人気が高まり、住みたい街としても注目されるようになっています。

和光市駅は、島式ホーム2面4線を有する高架駅で、1番・2番・4番線が東武鉄道、3番線が東京メトロのホームですが、高架駅(地上駅)のため、埼玉県内には東京メトロの地下駅は存在しないことになります。

ちなみに、東京都と隣接する県では、千葉県と埼玉県には東京メトロの路線がありますが、神奈川県、山梨県にはありません(東京メトロの路線は多摩川を渡っていません)。

和光市駅
東京メトロで唯一、埼玉県内にある駅とは!?
名称 和光市駅/わこうしえき
所在地 埼玉県和光市本町4-6
関連HP 東京メトロ公式ホームページ
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
埼玉高速鉄道

埼玉県内を走る地下鉄は2路線あり、横浜に直通!

埼玉県内で東京メトロ(東京地下鉄株式会社)の路線は、車両基地(和光検車区)のある和光市駅と、もうひとつ、赤羽岩淵駅で南北線に接続、新横浜駅まで直通運転が行なわれている埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線です。埼玉高速鉄道は、第三セクターの鉄道会社で

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

よく読まれている記事

こちらもどうぞ