2024年12月1日(日)〜12月31日(火)、日本で初めて山口県山口市でクリスマスを祝う行事が行なわれた事を記念して『日本のクリスマスは山口から』を開催。「12月、山口市はクリスマス市になる」をキャッチフレーズに亀山公園(山口県立美術館横)での点灯式など様々なイベントが実施されています。
天文21年(1552年)、日本初のクリスマスが山口で
来日したイエズス会の宣教師フランシスコ・ザビエル(Francisco de Xavier)は、薩摩半島の坊津に上陸し、天文18年(1549年)、薩摩国の守護大名・島津貴久の許可を得てで薩摩国で布教を開始。
その後、肥前国平戸を経て、天文20年(1551年)、周防の守護大名・大内義隆に謁見。
その後、京に上りますが、用から戻ったフランシスコ・ザビエルは、大内義隆に三度目の謁見を申し出て、ついに山口での布教活動が認められます。
フランシスコ・ザビエルが山口にこだわったのは、当時大内文化が花開き、「西の京」とよばれるまでに繁栄していたから。
ザビエルはポルトガル船が豊後に来着したとの話を聞きつけ、ザビエルとともに来日した宣教師コスメ・デ・トーレス(Cosme de Torres)に後を託して豊後へと去りますが、大内義隆から与えられた土地に初めてのの教会が建設され、天文21年12月9日(1552年12月24日)、その司祭館に日本人信徒を招き、宣教師らによって賛美歌が歌われ、クリスマスが祝われたのが、日本におけるクリスマスが祝われた始まりとなっています。
ルイス・フロイス(Luís Fróis)の『日本史』(『Historia de Japam』)にも、「(山口)において(日本で)初めて降誕祭の祝いが催されたが、その報せに接したキリシタンたちは、これを大いに喜んだ」と記され、さらに『耶蘇会士日本通信』にも「降誕祭の日○天文21年12月10日 我等は弥撒(ミサ)を歌ひ、良き声にはあらざりしが、キリシタン等は之を聞きて大に喜びたり」と記され、日本初のクリスマスが山口で行なわれた裏付けになっています。
このことにちなんで、山口商工会議所では、平成9年から『日本のクリスマスは山口から』を開催。
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