山中節四季の舞

山中節四季の舞

石川県加賀市山中温泉、菊の湯(女湯)に併設され、山中温泉旅館協同組合が運営する「山中座」のホールで、毎週土・日曜、祝日に定期公演されるのが『山中節四季の舞』。山中温泉の芸妓による艶やかな舞踊のほか、上演後には芸妓と写真撮影も可能。「山中節」は、北前船で追分節が運ばれ、誕生した民謡です。

北前船の日本海交流で生まれた「山中節」

演目は、1.季節に合わせた長唄、2.山中節、3.小唄、4.山中しぐれ、5.山中祭り獅子踊り、6.こいこい音頭。
菊の湯入浴券付鑑賞券も発売されています。

山中温泉の北、橋立港は北前船の寄港地、そして船主集落として「日本一の富豪村」ともいわれた村。
松尾芭蕉が山中温泉を訪れた江戸時代の元禄年間(1688年〜1704年)頃から、北前船の船頭たちが山中温泉に湯治に訪れ、江差追分、松前追分を歌い、それを浴衣娘(ゆかたべ)たちが真似て、山中訛りで歌ったのが始まりといわれています。
当初は「湯座屋節」、「湯の廊下節」とも呼ばれましたが、明治41年の『加賀志徴』(かがしちょう)に山中俗謡として2句が収録。
大正14年に『石川県江沼郡史』に18句が収録されていることから、明治時代の北前船の全盛期に完成した民謡だとわかります。
昭和2年、山中温泉の名妓・米八(よねはち/安実清子・あんじつせいこ)がゆったりとした今日に伝わるの節廻しを完成し、お座敷唄としてレコード化して、全国的に有名に(「ハー忘れしゃんすな山中道を 東ゃ松山西ゃ薬師 山が高うて山中見えぬ 山中恋しや山憎や」)。
山中温泉の代名詞、そして北陸を代表する唄になったのです(石原裕次郎も「山中節」の愛好者でした)。

山中節四季の舞
会場となる山中座のホール
山中節四季の舞
開催日時 毎週土・日曜、祝日、15:30〜16:10
所在地 石川県加賀市山中温泉薬師町ム1
場所 山中座ホール
関連HP 山中温泉観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR大聖寺駅から加賀温泉バス山中温泉行きで25分、終点下車、徒歩5分
ドライブで 北陸自動車道加賀ICから約13km
駐車場 観光客専用無料駐車場を利用
問い合わせ 山中座 TEL:0761-78-5523
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
山中座

山中座

石川県加賀市山中温泉、平成14年11月、山中温泉の総湯・菊の湯(女湯)に併設するかたちで誕生した演劇ホールが山中座。建物は山中漆器の技術と職人の力を総結集したもので、漆の塗りと拭き取りを数回繰り返し、木目の美しさを生かす拭き漆仕上げが施され

 

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