山梨県北杜市高根町、清里高原にある「清里開拓の父」ポール・ラッシュ(Paul Rusch)を顕彰するミュージアムがポール・ラッシュ記念館。日本聖徒アンデレ同胞会(日本聖公会に属する男子の団体)の創立者で、アメリカ・ケンタッキー州出身のポール・ラッシュの偉業を伝える記念館です。
「日本アメリカンフットボールの殿堂」を併設
清泉寮本館近くに立つ建物は、晩年ポール・ラッシュが暮らした山荘を整備したもので、書斎、居間、寝室などを当時のままに再現した、ポール・ラッシュ邸と、ラッシュの生涯と歴史など、テーマに沿った資料を公開する展示室、オリジナルグッズを販売するショップがあります。
また、資料館スペースの番奥にある「日本アメリカンフットボールの殿堂」コーナーでは、ポール・ラッシュが日本に普及させたというアメリカンフットボールに関する資料も展示。
立教大学の教授時代に早大、明大、立教大のアメリカ二世学生に呼びかけて組織づくりを始め、昭和9年、東京学生米式蹴球競技連盟(東京学生アメリカンフットボール連盟)を設立、翌年には慶應大、法政大が加盟し、昭和13年に関西大学が加わって日本米式蹴球協会が結成されています。
ポール・ラッシュ博士が日本にアメリカンフットボールを伝えたといわれるのは、そのため。
昭和9年11月29日、学全東京學生選抜チーム(明大、早大、立教)-YCAC(横浜カントリイ・アスレチック・クラブ=日本滞在の欧米人のスポーツ組織)の試合が、2万人の観衆を集め神宮外苑競技場で行なわれ、12月1日、東京学生米式蹴球競技連盟が発足して、第1回リーグ戦を開始。
結果は、明大が早大、立教大を破って優勝しています(早大は現在も米式蹴球部と称しています)。
ポール・ラッシュ記念館 | |
名称 | ポール・ラッシュ記念館/ぽーるらっしゅきねんせんたー |
所在地 | 山梨県北杜市大泉町西井出 |
関連HP | 清泉寮公式ホームページ |
電車・バスで | JR清里駅から徒歩30分 |
ドライブで | 中央自動車道長坂ICから約13km |
駐車場 | 200台/無料 |
問い合わせ | ポール・ラッシュ記念館 TEL:0551-48-5330/FAX:0551-48-7513 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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