向嶽寺

向嶽寺

山梨県甲州市塩山上於曽にある臨済宗向嶽寺派の大本山が、向嶽寺。康暦2年(1380年)、武田信成(たけだのぶしげ)の寄進により、抜隊得勝(ばっすいとくしょう)が開山となり、創建。本尊は釈迦如来。富嶽(富士山)を望むことから向嶽と名付けられ、山号の塩山はこのあたりの地名の起こりにもなっています。

開山の抜隊得勝は、塩山温泉を発見!

向嶽寺
室町時代築の中門は、国の重要文化財

大正15年の火災で方丈を失うなど往時の伽藍は残されていませんが、天明7年(1787年)再建の仏殿は、甲州市の文化財に指定。
中門は、室町時代中期の四脚門で、禅宗様を伝える貴重な遺構として、国の重要文化財に指定。
築地塀(ついじべい)には岩塩のにがりを混ぜていることから「塩築地」とも呼ばれています。

国宝の『絹本著色達磨図』(けんぽんちゃくしょくだるまず)、重要文化財の『絹本著色三光国師像』、『絹本著色大円禅師頂相』など、寺宝も多数収蔵。
『絹本著色達磨図』は、数多い達磨像図の中でもとくに有名な図で、四方をにらむ両眸は俗に「八方にらみの達磨」とも。
庭園は江戸時代の作庭で、国の名勝にも指定されています。

非公開寺院のため建物内部や庭園は、原則的に拝観不可。

塩山温泉は、開山の抜隊得勝が発見したとされる鉱泉で、「元湯 廣友館」横に源泉があります。
「旅館宏池荘」の大浴場は、「公衆浴場」としても営業し、日帰り入浴も可能。

向嶽寺
国宝の『絹本著色達磨図』
向嶽寺
名称 向嶽寺/こうがくじ
所在地 山梨県甲州市塩山上於曽2026
関連HP 甲州市公式ホームページ
電車・バスで JR塩山駅から徒歩20分
ドライブで 中央自動車道勝沼ICから約8km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 向嶽寺 TEL:0553-33-2090
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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