熊野神社(甲州市)

熊野神社(甲州市)

山梨県甲州市の塩山熊野地区にある熊野信仰を今に伝える古社が、熊野神社。社伝によれば大同2年(807年)、紀州から熊野権現(熊野三所権現)の分霊を勧請して創建されたといい、神仏習合時代には熊野大権現と呼ばれ、一帯は熊野郷と称していました。拝殿・本殿2棟は国の重要文化財。

拝殿、本殿2棟は国の重要文化財

熊野神社(甲州市)
重要文化財に指定される本殿2棟

江戸時代後期の文化11年(1814年)に成立した『甲斐国志』には、朱鳥年間(686年〜701年)に熊野から勧請したと記されますが、平安時代編纂の延喜式神名帳にも記載がないため、創建年代は定かでありません。
社殿は平安時代末期、歴代の皇族の中で最多の33回もしくは34回熊野を訪れたという後白河法皇の勅願により建立されたと伝えられているので、平安時代後期、熊野信仰の興隆を受けての創建という可能性も。

本殿は第一殿から第六殿まであり、東西に並列。
うち3棟は江戸時代の再建、1棟は改修され、残る2棟が文保2年(1318年)の造替と推測され、国の重要文化財に指定されています。
拝殿は、天保18年(1549年)の建立で、中世(神仏習合時代)の神社拝殿の遺構として貴重(国の重要文化財)。
また、社宝の『紙本著色欹器の図』は、武田信玄が座右に懸けて自戒したと伝わるもので、信玄没後に武田勝頼が奉納しています(山梨県の文化財)。
『紙本著色渡唐天神像図』は、武田勝頼が熊野神社に奉納したと伝わり、山梨県の文化財に指定されています(渡唐天神=学問文芸の守護神)。

甲州(山梨県)でも、江戸時代には熊野信仰(熊野権現)が流布しますが、武田家にも尊崇されるなど、塩山の熊野権現は、甲斐における熊野信仰の中心的な存在だったことがわかります。

熊野神社(甲州市)
名称 熊野神社(甲州市)/くまのじんじゃ(こうしゅうし)
所在地 山梨県甲州市塩山熊野174
関連HP 甲州市観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR塩山駅から徒歩25分
ドライブで 中央自動車道勝沼ICから約6km
問い合わせ 甲州市観光協会 TEL:0553-32-2111
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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