山梨県笛吹市一宮町にある金川の水害防備保安林として保存整備された森を生かした36haの県立公園が山梨県森林公園金川の森。36haという広大な公園で、どんぐりの森、スポーツの森、こもれびの森、さくらの森、ふれあいの森、かぶとむしの森の6つの森に分かれています。山国・山梨県では珍しい平坦な森(平地林)の公園です。
水害防備で整備された保安林を散策
金川の河川敷を利用しているため、エリアは川沿いに独立する形で分散しているので、目的を定めて車をその目的の森の駐車場に入れるのがおすすめ。
管理事務所のある「どんぐりの森」にはバーベキュー場、芝生広場、冒険の砦、遊具ひろばも整備されピクニックにも最適。
花見なら「さくらの森」、森を歩くなら自然観察路が整備された「ふれあいの森」、「こもれびの森」にはドッグランがあります。
「スポーツの森」「どんぐりの森」のサイクルステーションではレンタサイクルが用意されています。
水害防備保安林のルーツは信玄!?
水害防備保安林は、洪水時に、氾濫する水の流れを弱め、漂流物による被害を防止するための森。
武田信玄は信玄堤を築くだけでなく、水害防備に保安林を利用し、それが日本の水害防備林の史料にみえるルーツにもなっています。
笛吹川支流の金川の水害防備林は、明治40年の大災害で笛吹川の川筋が変わった際に始められたもので(明治末〜大正時代前半に山梨県では水害防備林が6倍に拡充されました)、金川では大正2年に30haが造林されたもので、役割を果たしながら、現在も美しい森が保たれているのです。
森を散策しながら、現役で機能し、日本を代表する水害防備保安林の役割をも確認しましょう。
名称 | 山梨県森林公園金川の森/やまなしけんしんりんこうえんかねがわのもり |
所在地 | 山梨県笛吹市一宮町国分1162-1 |
関連HP | 山梨県森林公園金川の森公式ホームページ |
電車・バスで | JR石和温泉駅からタクシーで10〜15分 |
ドライブで | 中央自動車道一宮御坂ICからすぐ |
駐車場 | エリアごとにあり/無料 |
問い合わせ | 金川の森管理事務所 TEL:0553-47-2805/FAX:0553-47-2805 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag