雁坂峠

雁坂峠

山梨県(山梨市)と埼玉県(秩父市)の境、甲武国境に位置する峠が雁坂峠(かりさかとうげ)。標高2082m、現在は、国道140号が直下を雁坂トンネル(平成10年完成)が通っていますが、往時は峠越えの道が秩父往還(雁坂みち)と峠越えのルート途中に位置していました。

秩父の繭を塩山へと運んだシルクロード

戦国時代には酒折宮(さかおりみや)を起点とし武田信玄の軍用道路にもなった「甲斐九筋」(かいくすじ=秩父往還・雁坂口、駿州往還・河内路、中道往還・右左口路、若彦路、鎌倉街道・御坂路、青梅街道、穂坂路・川上みち、棒道、信州往還)のひとつに数えられています。

秩父往還の雁坂峠越えの道も、明治中期〜大正時代まで秩父から塩山の繭市場へ繭(まゆ)が運ばれた道です(厳密には現在の峠は標高2070地点で、旧峠はもう少し高所にありました)。
秩父・大滝村の女性は、背中に30kgもの繭をのせ、峠道を列をつくって運んだ「絹の道」でもあったのです。

そんな歴史的な背景もあり、北アルプスの針ノ木峠(2541m)、南アルプスの三伏峠とともに日本三大峠のひとつに数えられています。

広瀬ダムのダム湖である広瀬湖の上流、西沢渓谷入口近くにある雁坂峠入口から徒歩3時間30分で雁坂峠。
さらに10分ほど下ったところに昔ながらの雁坂小屋(宿泊には予約が必要/3段ベッドスタイル、素泊まり)が建っています。
雁坂小屋から甲武信ヶ岳(2475m)へは、甲武国境の縦走路を徒歩5時間30分ほど。

雁坂峠
名称 雁坂峠/かりさかとうげ
所在地 山梨県山梨市三富川浦・埼玉県秩父市大滝
関連HP 山梨市公式ホームページ
問い合わせ 山梨市観光課 TEL:0553-22-1111/FAX:0553-23-2800
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
日本三大峠とは!?

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峠とは、山と山の間、つまり、山の鞍部(あんぶ)のことで、隣村や隣国へは標高の低い峠道が自然発生的に生まれました。標高が高く、歴史的にも重要な3つの峠が日本三大峠で、奥秩父の雁坂峠(かりさかとうげ)、南アルプスの三伏峠(さんぷくとうげ)、北ア

 

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