四尾連湖

四尾連湖

市川三郷町にある、標高885m、周囲1.2kmの山上湖が四尾連湖(しびれこ)。四尾連湖に棲む龍神・尾崎龍王(4つの尾を連ねた龍)の伝説が、四尾連湖という名の由来となっています。別名、志比礼湖(しびれのうみ)、神秘麗湖ともいわれた静かな山間の湖で、江戸時代後期から明治時代には「富士八海」のひとつに数えられていました。

流入・流出する河川のない静かな山間にある神秘的な湖

四尾連湖
四尾連湖

最大深度10.9mという四尾連湖の成因は、カルデラ湖とも、大規模な崩壊でできた凹地に水が溜まった陥没湖ともいわれていますが定かでありません。
流出する河川のない閉塞湖で流入する河川もない不思議な湖で、隕石湖説もありますが、北東の大畠山(1117.6m)の南斜面の崩壊によってできた可能性が大。

富士講(富士山信仰)全盛の江戸時代には、山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖(以上が明治以降に「富士五湖」と呼ばれるように)、泉水湖(せんづのうみ=泉端/富士吉田市)、明見湖(あすみのうみ/現・富士吉田市)とともに、志比礼湖(しびれのうみ)として富士八海に数えられていました。
富士八海には、法華経に登場する八大龍王(あるいは八大龍神)が祀られていました。

ちなみに志比礼とは、「座光寺南屏碑文」(ざこうじなんぺおひぶん/座光寺南屏=甲斐国出身の儒学者)によれば湖水の冷たさから手足がしびれることからとも。

富士八海が「内八海」、さらに霞ヶ浦、中禅寺湖、榛名湖、芦ノ湖、諏訪湖、桜ヶ池、二見ヶ浦、琵琶湖)を外八海として聖地巡礼の地となっていたのです。

面積362haの四尾連湖県立自然公園に指定され、湖ではボート遊び、コイ、ヘラブナ、ブラックバス、ハヤなど釣りも楽しめます。

湖畔ではキャンプも可能で、バンガローもありますが、湖畔はキャンプ場を管理している山荘「水明荘」と龍雲荘の私有地。
また湖畔の水明荘では、日帰りバーベキューも可能です(予約が必要、手ぶらプランも用意)。

4月下旬〜5月上旬のミツバツツジ、10月下旬〜11月上旬の紅葉の時期は美しさもひとしおです。
JR身延線・市川本町駅から四尾連湖までハイキングすれば、所要は2時間30分〜3時間ほど必要です。

四尾連湖
四尾連湖
名称 四尾連湖/しびれこ
所在地 山梨県西八代郡市川三郷町市川大門
関連HP 市川三郷町公式ホームページ
電車・バスで JR市川大門駅からタクシーで30分
ドライブで 中部横断自動車道増穂ICから約13.5km
駐車場 70台/有料
問い合わせ 市川三郷町産業振興課 TEL:055-240-4157/FAX:055-240-4154
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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