下花咲宿本陣・星野家住宅

山梨県大月市大月町、中央自動車道大月IC近くの国道20号沿いに建つのが、下花咲宿本陣・星野家住宅。旧甲州街道、日本橋から数えて26番目の宿場だった下花咲宿の本陣遺構で、国の重要文化財。下花咲宿と上花咲宿で花咲宿を形成し、問屋継立業務は、上15日を上花咲宿が、下15日を下花咲宿が勤めていました。

幕末に建てられた甲州街道の本陣が現存

江戸時代には名主や問屋などを務め、幕末には薬を商いし、明治13年6月18日、明治天皇の甲州・東山道巡幸の際の休息所にもなっています。

現存する建物は、天保6年（1835年）の火災で焼失後の再建。
甲府城を守備した甲州勤番などの宿泊先になっていました。
北西側の奥には、上段の間（8畳）、大名用の雪隠、手洗い、湯殿を備えています。
最上階は、近代には養蚕にも使われていました。

星野家住宅敷地には富士納豆の製造所もあり、地元大月市産の大豆を使った「おおつき納豆」などを製造販売しています。
星野家住宅の見学は予約制。

甲州街道では下花咲宿本陣のほか、小原宿本陣（神奈川県相模原市緑区）、日野宿本陣（東京都日野市）が現存しています。

日野宿本陣

東京都日野市日野本町2丁目にある東京都内に現存する唯一の本陣の遺構が、日野宿本陣。甲州街道の日本橋から数えて10番目の宿場町、日野宿の本陣で、新選組局長の近藤勇と土方歳三（ひじかたとしぞう）、沖田総司などが出会うのは、本陣の前に築かれた天然