峠とは、山と山の間、つまり、山の鞍部(あんぶ)のことで、隣村や隣国へは標高の低い峠道が自然発生的に生まれました。標高が高く、歴史的にも重要な3つの峠が日本三大峠で、奥秩父の雁坂峠(かりさかとうげ)、南アルプスの三伏峠(さんぷくとうげ)、北アルプスの針ノ木峠です。
雁坂峠|埼玉県・山梨県
場所:奥秩父山系主脈/埼玉県秩父市、山梨県山梨市
標高:2082m
歴史:秩父と甲州を結ぶ秩父往還の峠
明治〜大正時代には秩父・大滝村の女性たちが繭30kgを背負い、列をなして塩山の繭市場へと繭を運んだシルクロード
宿泊施設:峠の埼玉県側に雁坂小屋が営業
三伏峠|長野県・静岡県
場所:南アルプス主脈/長野県下伊那郡大鹿村、静岡県静岡市葵区
標高:2580m/日本最高所の峠
歴史:明治19年に、三伏峠を越え、静岡県に入り、白根南嶺・伝付峠(でんつくとうげ/2000m)を越えて奈良田へと通じる伊那と奈良田を結ぶ伊奈街道(甲州街道)が開通
宿泊施設:峠の長野県側に三伏峠小屋が営業
針ノ木峠|長野県・富山県
場所:北アルプス後立山連峰/長野県大町市、富山県中新川郡立山町
標高:2536 m
歴史:明治13年、野口〜 針ノ木峠 〜ザラ峠 〜立山温泉〜原村(現・富山市原)を結ぶ道程22里18丁(約90km)、立山新道を開削、これが日本初の有料道路
宿泊施設:県境に針ノ木小屋が営業
日本三大峠とは!? | |
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