愛媛県喜多郡内子町、内子町八日町護国伝統的建造物群保存地区にある江戸時代後期から明治時代の商家の建物を再生したミュージアムが、商いと暮らし博物館。館内では、大正10年頃の薬局を営む商家の暮らしを人間さながらの動きをする人形や道具を使って紹介しています。
商都として栄えた内子の商人の暮らしぶりを学ぶ
建物が建築された江戸時代後期から明治時代というのは、内子が木蝋産業で全盛を迎えていた時代(ピークは明治35年頃)。
番台にいるのが親方旦那で、その隣が丁稚奉公(でっちぼうこう)している使用人です。
ふたりがすすめる新商品はなんとケチャップというオチまで付いた設定に(ケチャップは明治時代にアメリカから輸入され、明治36年、横浜・清水屋の発売したケチャップが国産第1号)。
店売りや食事、薬の調合、応接室での接客の場面などを13のシーンで構成し、華やかかりし頃の内子の商家の賑わいを巧みに再現しています。
館内には高畑誠一(たかはたせいいち)の紹介コーナーが設けられていますが、内子町の商家に生誕し、鈴木商店に入社し、鈴木商店の子会社だった日本商業会社を日商株式会社と改め、日商岩井(現・双日)へと育て上げた人物。
その立志伝の背景には、当時木蝋製造で隆盛していた内子の財力、文化があったことは疑いがありません(実家も、誠一が小学校に上がるころに生糸と木蝋の製造業に転業)。
商いと暮らし博物館 | |
名称 | 商いと暮らし博物館/あきないとくらしはくぶつかん |
所在地 | 愛媛県喜多郡内子町内子1938 |
関連HP | 内子町公式ホームページ |
電車・バスで | JR内子駅から徒歩10分 |
ドライブで | 松山自動車道内子五十崎ICから約2km |
駐車場 | 町並駐車場(80台/有料) |
問い合わせ | 商いと暮らし博物館 TEL:0893-44-5220 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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