大宝寺・本堂

大宝寺・本堂

愛媛県松山市にある真言宗豊山派の寺、大宝寺。大宝寺・本堂は、鎌倉時代前期の建立と推定される現存する愛媛県最古の建築物で国宝。平安時代末期の末法思想を背景に、浄土信仰隆盛に伴って建てられた阿弥陀堂で、本尊の阿弥陀如来坐像(国の重要文化財)を祀っています。

四国でも2番目に古い国宝建築物

桁行3間、梁間4間の寄棟造り、本瓦葺きの本堂。
もともとは茅葺きでしたが、延享2年(1745年)の修理の際に瓦葺きに改修されています。
すべて和様で、柱はすべて円柱。
四国でも藤原時代の建立と推測される豊楽寺・薬師堂(高知県長岡郡大豊町)に次ぐ歴史を誇る建築物になっています。

毎年3月28日に開扉されています。

ちなみに愛媛県の国宝建造物は、大宝寺・本堂のほか、太山寺(四国八十八ヶ所霊場第52番札所)・本堂、石手寺(四国八十八ヶ所霊場第51番札所)・二王門の合計3件で、すべて松山市にあります。

大宝寺・本堂
名称 大宝寺・本堂/たいほうじ・ほんどう
所在地 愛媛県松山市南江戸5-10-1
関連HP 松山市公式ホームページ
電車・バスで JR松山駅から徒步20分
ドライブで 松山自動車道松山ICから約8km
駐車場 5台/無料
問い合わせ 大宝寺 TEL:089-922-6837
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
大宝寺

大宝寺

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浄土庭園

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