愛媛県今治市大三島町、しまなみ海道途中、大三島の西岸(しまなみ海道は東岸)に建つ今治市立の美術館が、ところミュージアム大三島。平成16年春に開館した現代アートの美術館で、館内に設けられたテラスからは瀬戸内海の多島美を眺望します。
ノエ・カッツ『キッシング・ドア』が来館者を出迎える
横浜の実業家・所敦夫が寄付し、所敦夫が理想とする「色と一緒に楽しめる美術館」、「現代アートのコレクションを収蔵・展示する美術館」として平成16年に開館。
収蔵作品は、ノエ・カッツ『キッシング・ドア』“Kissing Doors”、トム・ウェッセルマン『花の灯台』“Scribbled Tulip”、ジャコモ・マンズー、マリソール、そして林範親『K・I・O・S・K 3・4番ホーム』、深井隆『逃れゆく思念-垂直の時間-』、池田宗弘『旅人・雨上がる-過ぎて来た村-』など30余点。
入口の扉が、ノエ・カッツ『キッシング・ドア』“Kissing Doors”という点にもまずは注目を。
見つめ合う男女が来館者を迎え入れるという異色の構造で、ピエトロ寺院大聖堂の門扉を制作したジャコモ・マンズーの彫刻などが自然光が降り注ぐ館内に配置されています。
最下層のフロアが、瀬戸内海を眺めるオープンテラスです。
ただし、自然斜面を活かした階段状の構造のため、バリアフリーにはなっていないので注意が必要。
ところミュージアム大三島を寄付した所敦夫が招請してオープンしたミュージアムが、隣接する伊東豊雄建築ミュージアム。
やはり今治市立の施設で、世界的建築家・伊東豊雄の活動、伊東氏が塾長を務める伊東建築塾が中心になって取り組む「日本一美しい島・大三島をつくろうプロジェクト」の活動内容を紹介しています。
今治市には、市立の美術館だけで、ところミュージアム大三島のほか、大三島美術館、旧玉川町の玉川近代美術館、河野美術館の4館があり、文化・芸術の町としても注目されています。
ところミュージアム大三島 | |
名称 | ところミュージアム大三島/ところみゅーじあむおおみしま |
所在地 | 愛媛県今治市大三島町浦戸2362-3 |
関連HP | 今治市公式ホームページ |
ドライブで | 瀬戸内しまなみ海道大三島ICから約15km |
駐車場 | 5台/無料 |
問い合わせ | ところミュージアム大三島 TEL:0897-83-0380 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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