戦艦「大和」の錨(錨のモニュメント)

戦艦「大和」の錨(錨のモニュメント)

広島県呉市、中央公園の芸術の広場(中央図書館前、五月橋西詰)に設置されているのが戦艦「大和」の錨(錨のモニュメント)。全高5.472m、全幅2.834m、重量15tという実物大のモニュメントで、秘密のベールで包まれた本物の主錨(しゅびょう)を推測して復元したモニュメントです。

幻の主錨を可能な限り忠実に復元!

呉海軍工廠(くれかいぐんこうしょう、工廠=軍隊直属の軍需工場)の造船船渠で起工した大和型戦艦の1番艦が「大和」(2番艦の「武蔵」とともに、史上最大にして唯一46センチ砲を搭載した超弩級戦艦)。

平成20年、日本一の海軍工廠の街として発展を遂げ、その造船技術などを今に受け継いだ呉の歴史を象徴するモニュメントとして設置されたもの。
旧海軍の規格資料、戦艦「大和」の写真などをもとに、大和ミュージアム(呉市海事歴史博物館)がが復元図を作製し、それをもとに寿工業が製造して呉市に寄贈したもの。

もともと戦艦「大和」の建造は極秘裏に進められ、戦後、アメリカ軍の進駐時にその資料の多くは焼却されたため、どんな主錨だったかは謎に包まれてきました。
錨の形自体は海軍の規格の図面があるため問題はありませんが、その大きさに関しては不明で、12t説、15t説がありましたが、諸説の中で最大級の15tを採用し、実物の大きさで復元しています。
その形状も、図面は三面図しかなかったため、デリケートな凹凸などは旧海軍の錨を訪ね歩いて、推測できる正しい形状を再現したという凝った造りになっています。

そんな、モノづくりの伝統が、呉には受け継がれているのかもしれません。

戦艦「大和」の錨(錨のモニュメント)
名称 戦艦「大和」の錨(錨のモニュメント)/せんかん「やまと」のいかり(いかりのもにゅめんと)
所在地 広島県呉市中央3-13
関連HP 呉市公式ホームページ
電車・バスで JR呉駅から徒歩10分
ドライブで 広島呉道路(クレアライン)呉ICから約1km
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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