土管坂

常滑(とこなめ)の「やきもの散歩道Aコース」途中にある両側の壁に土管が埋め込まれた小さな坂道。明治に薪で焼いた土管と、昭和初期に石炭で焼いた焼酎瓶が左右の壁に使われています。足元の道には、土管の焼成時に使われた「捨て輪」と呼ばれる廃物が埋め込まれているので、まさにカラフルな光景に。

両側の壁に土管が埋め込まれた小さな坂道

ちなみに土管の口をソケット型にした常滑土管は明治始めに考案されたもの。
陶器の町・常滑でも海から離れた場所の壁の崩壊防止には土管などの焼き物が使われていますが、かつての海岸近くでは石(陶器を運んだ尾州廻船・知多廻船が帰路に積んできた石)を使っていることにも注目を。

ちなみに土管坂という名前自体は土管が埋め込まれているためではなく、浜から丘へと続く坂道の両側に登り窯が並び、焼き上がった土管でいっぱいだったため。

愛知県では高浜市青木町にも土管坂がありますが、高浜市の場合は土管を利用した個人宅の修景ですので、規模は常滑市に軍配が。

土管坂
名称土管坂/どかんざか
Dokanzaka(Drainpipe slope)
所在地愛知県常滑市栄町
関連HP常滑市観光協会公式ホームページ
電車・バスで名鉄常滑線常滑駅から徒歩15分
ドライブで知多半島横断道路常滑ICから約1.2kmで陶磁器会館
駐車場陶磁器会館駐車場(40台)、やきもの散歩道大駐車場(40台)/無料、土・日曜、祝日は有料
問い合わせ常滑市観光協会 TEL:0569-34-8888/FAX:0569-34-8880
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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