秋葉神社(刈谷市)

秋葉神社(刈谷市)

愛知県刈谷市にある宝暦6年(1756年)、松秀寺(曹洞宗)の境内に秋葉山から火伏せの神様・秋葉三尺坊大権現を勧請して創建したのが秋葉神社(創建当時は秋葉堂)。創建の翌年に創始したのが有名な『万燈祭』(まんどまつり)ですが、火防せ目的ではなく、雨乞いのために創始されたもの。

秋葉三尺坊大権現を祀る堂として創建

神仏習合時代には秋葉堂として秋葉三尺坊大権現を祀る堂でしたが、明治初年の神仏分離で秋葉神社として分立しています。
石段の下には、宝暦6年の銘がある石灯籠がありますが、まさに創建当初のもので、拝殿が完成するのは宝暦12年(1762年)のこと。

神仏分離後は迦具土神(かぐつちのかみ)を祀り、市原稲荷神社(刈谷市司町)の兼務社になっています。

17世紀末、生類憐れみの令で知られる徳川綱吉(とくがわつなよし)の治世に秋葉信仰は火伏せの神として全国へと広がり、江戸中期以降に爆発的に広まりをみせています。

『刈谷万燈祭』(かりやまんどまつり)が、火伏せではなく、雨乞いが目的なのは、明治用水が開通するまで、碧海郡(へきかいぐん)一帯(現在の刈谷周辺)は、水利に恵まれず、夏は水不足で苦労していたのです。
安永7年(1778年)に各町組ごとの出し物に笛や太鼓で拍子をとるスタイルに代わり、初めて万燈が登場。
毎年7月最終土・日曜の2日間に町内の安全と火災の防止を願って行なわれる『万燈祭』は、愛知県の無形文化財に指定されています。

秋葉神社(刈谷市)
名称 秋葉神社(刈谷市)/あきばじんじゃ
所在地 愛知県刈谷市銀座2-101
関連HP 刈谷市公式ホームページ
電車・バスで 名鉄三河線刈谷市駅から徒歩5分。JR刈谷駅・名鉄刈谷駅から徒歩10分
ドライブで 名鉄三河線刈谷市駅から徒歩5分。または、JR刈谷駅・名鉄刈谷駅から徒歩10分
駐車場 市営御幸駐車場(80台/1時間まで無料、以降有料)
問い合わせ 刈谷市文化観光課 TEL:0566-62-1037/FAX:0566-27-9652
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
刈谷万燈祭

刈谷万燈祭|刈谷市|2023

2023年7月29日(土)~7月30日(日)、愛知県刈谷市で『刈谷万燈祭』が行なわれます。200年以上の歴史を誇る秋葉社の祭礼。若者が武者人形を形どった「万燈」を担ぎ、笛と太鼓の囃子に合わせて舞う勇壮な祭で、初日を「新楽」、2日目を「本楽」

 

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