常泉寺(豊臣秀吉生誕の地)

常泉寺(豊臣秀吉生誕の地)

愛知県名古屋市中村区にある日蓮宗の寺、太閣山常泉寺。当初は豊国大明神(秀吉の神号)の廟堂として、加藤清正と妙勝寺(現・海部郡甚目寺町)円住院の日誦上人(にっしょうしょうにん)が開山。御神体は秀吉の肖像画。常泉寺はその別当で、境内には秀吉公産湯の井戸もあります。

秀吉の生誕地という伝承の地

太閤山と号したのは、この地が秀吉の生誕地だから(義父・筑阿彌の宅がありました)そして常泉寺という寺号は、秀吉の産湯の井戸が涸れることのない清泉ということに由来しています。
「秀吉公産湯の井戸 」は、残念ながら都市化の流れで昭和40年代に枯れてしまいましたが、元号が平成に代わる頃、再度、掘削などを行ない、泉を取り戻しています。
境内にある柊(ひいらぎ)は、天文16年(1547年)、秀吉自らが植えたものと伝えられています(幹が枯れても、根元から新しく芽生えるのだとか)。
御神体の秀吉の肖像画(束帯唐冠)は、大坂城にあったものを豊臣秀頼に願い出て譲り受け、加藤清正が移したものだとか。

南側に隣接する妙行寺は加藤清正の生誕地です。

なお豊臣秀吉の生誕地は義父・筑阿彌(秀吉とは不仲とも)の宅ではなく、南へ約800mの中中村(現在の中村中町)とする説もあり、定かではありません。
近くにある小学校は千成小学校に日吉小学校、中学は豊国中学、公園は日吉公園(公園内の日之宮神社は秀吉の母が子供を授かるようにと日参したと伝えられます)というから、一帯はまさに秀吉生誕の地らしい雰囲気です。

常泉寺
『尾張名所図会』に描かれた常泉寺(右上)と妙行寺(中央下)
常泉寺(豊臣秀吉生誕の地)
名称 常泉寺(豊臣秀吉生誕の地)/じょうせんじ(とよとみひでよしせいたんのち)
所在地 愛知県名古屋市中村区中村町木下屋敷47
関連HP 常泉寺公式ホームページ
電車・バスで 地下鉄東山線中村公園駅6番出口から徒歩10分
ドライブで 名古屋高速5号万場線黄金出口から約4km
駐車場 境内駐車場を利用
問い合わせ 常泉寺 TEL:052-412-3467
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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