愛知県東海市大田町、名鉄・太田川駅の南東にある天台宗の古刹で、知多四国八十八ヶ所霊場第82番札所、知多西国三十三所霊場第21番札所が、観福寺。大宝2年(702年)、行基の開山と伝えられますがその後衰退し、宝徳2年(1450年)、慶山が復興し、藩政時代には尾張徳川家の帰依を得て栄えた寺です。
天台密教らしい本堂は、2代尾張藩主・徳川光友の造営
現存する入母屋造り、本瓦葺きの本堂は、2代尾張藩主・徳川光友(とくがわみつとも)の命により寛文5年(1665年)に建てられたもので(棟梁・大塚弥市良重)、愛知県の文化財に指定。
本堂に安置される本尊の十一面観音菩薩は平安時代後期の造立と推測され、愛知県の文化財に指定。
本堂内陣・禅宗様の須弥壇(しゅみだん)に配される宮殿(くうでん)は、宝治2年(1248年)造営の厨子(ずし)で国の重要文化財に指定されています(当初は阿弥陀如来を祀る宮殿だったと推測されています)。
寺宝として江戸時代の『不動明王図』2幅、『愛染明王図』、『釈迦三尊図』、『毘沙門天図』があり、東海市の文化財に指定されています。
門前にある椿の古木は「准四国霊場」(知多四国八十八ヶ所霊場)を開創した亮山(りょうざん)手植えとの伝承も。
亮山は、文化6年3月17日(1809年5月1日)、空海の夢告で知多四国八十八ヶ所霊場の開場を決意し、四国八十八ヶ所を三度巡礼。
文政7年(1824年)に「准四国霊場」(知多四国八十八ヶ所霊場)の制定を完了しています。
東海市には、市のシンボルとして親しまれる高さ18.79mの聚楽園大仏、涅槃像のある玄猷寺(げんにゅうじ/知多四国八十八ヶ所霊場第84番札所、知多西国三十三所霊場第22番札所)もあるので、時間が許せばあわせて見学、拝観を。
観福寺 | |
名称 | 観福寺/かんぷくじ |
所在地 | 愛知県東海市大田町神下ノ上5 |
電車・バスで | 名鉄高横須賀駅から徒歩10分 |
ドライブで | 知多半島道路大府東海ICから約4km |
駐車場 | あり/無料 |
問い合わせ | 観福寺 TEL:0562-32-7785 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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