愛知県西尾市、三河湾に浮かぶ佐久島は、「アートの島」として有名。『カモメの駐車場』などとともに、アート作品として有名なのが『イーストハウス』。『佐久島のお庭』が配された佐久島湾の大島と佐久島を結ぶ桟橋途中、大島桟橋ポケットパークにある真っ白な装いの建物です。
インスタ映えスポットとしても人気の白亜のアート作品
対岸に見える黒い『おひるねハウス』と対照的に白亜のオブジェ。
小さな2つの東屋を長さ60mのベンチがつなぐもの。
黒い『おひるねハウス』、白亜の『イーストハウス』ともに「三河・佐久島アートプラン21」のプロジェクトで建築家・南川祐輝(みなみかわゆき)が築いた作品(『ふたつのおひるねハウス』)。
平成16年に設置した初代は、老朽化により新しいものに生まれ変わっています。
『イーストハウス』の建て替えでは、完全な再制作ではなく『イーストハウス』に「おひるねハウス」のデザインと機能が組み込まれたもので、『イーストハウスReborn』とも呼ばれています。
四角い箱状の部分には階段が設置され、実際に箱の上に腰掛けることができます(転落などに注意を)。
インスタ映えスポットとしても人気。
三河・佐久島アートプラン21とは!?
佐久島は、同じ三河湾に浮かぶ日間賀島(南知多町、知多半島側からアクセス)などと異なり、観光的にも立ち遅れ、島外の民間資本の投入がほとんど行なわれなかったため、開発の波に取り残されてきました。
そのため、昔ながらの黒壁の道、豊かな自然が残されています。
島の自然や伝統とアートとの出会いによって佐久島の地域活性化を目的に、平成13年に始まったのが「三河・佐久島アートプラン21」。
一色町(平成23年に西尾市に編入)が主催し、地域の活性化を目指す佐久島の有志による「島を美しくつくる会」が中心となって展開したのが「祭りとアート」をキーワードに始まった島起こし事業です。
若者が島を離れることにより、佐久島らしい伝統の祭りの継承もままならない、このままでは島が廃れてしまうという危機感がその背景にはありました。
「島がアートを引っぱり、アートが島を引っぱる」、そして島民と島外者との交流で島の活性化を図るという目的から、毎年、様々なコラボレート(協働)企画も用意されています。
主な参加アーティストは、『佐久島のお庭と王様のイスと北のテーブル』、『大和屋観音祠』の松岡徹(まつおかとおる/愛知県岡崎市生まれ、名古屋芸術大学教授)、『佐久島空家計画/大葉邸.』の平田五郎(ひらたごろう)、そして『おひるねハウス』、『イーストハウス』の南川祐輝です。
イーストハウス(佐久島) | |
名称 | イーストハウス(佐久島)/いーすとはうす(さくしま) |
所在地 | 愛知県西尾市一色町佐久島大島 |
関連HP | 西尾市公式ホームページ |
電車・バスで | 一色港(一色さかな広場)佐久島行船乗り場から高速船で20分、東港下船すぐ |
ドライブで | 南知多道路半田ICから約19km、東名高速道路岡崎ICから約28km、東名高速道路音羽蒲郡ICから約32kmで一色港(一色さかな広場) |
駐車場 | 一色港駐車場(無料)を利用 |
問い合わせ | 西尾市佐久島振興課 TEL:0563-72-9607 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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