美保関(地蔵崎)

地蔵崎は「美保の碕」(みほのさき)とも呼ばれ『出雲風土記』では北陸地方から陸地が飛んできたことになっています。これがいわゆる「国引きの神話」。岬の先端は日の出の名所でもあり美保関灯台の周辺には遊歩道も整備。遊歩道からは美保湾を隔てて孤を引いて広がる弓ヶ浜や遠く秀峰・大山(だいせん)を眺望。

国譲り神話で事代主命が魚釣りをしていた岬

日本海の雄大な眺めが一望でき、晴れた日は遠く隠岐の島影や山々が遠望できることも。
先端の地蔵崎園地からは、大山の裾野(左側)から昇る初日の出を拝むことができます。
美保関での日の出は、冬季は大山方面から(ダイヤモンド大山)、夏季は大山の左側の日本海から昇ります。

島根半島の北側、七類湾まで約8kmの北浦は洞窟が多く、大山隠岐国立公園に指定されています。
岬の南側の照葉樹林内には、植物を観察しながら周回できる自然観察路が整備され、岬には大山や隠岐島を眺望する展望デッキも3ヶ所(駐車場横、トイレ横、灯台横)用意されています。

美保関灯台の建つ地蔵崎の先端には海に面して鳥居が立っています。
これが美保の碕の鳥居。
その先の沖合3kmに沖ノ御前島、眼下に地ノ御前島という島々を眺望します。
ふたつの島はともに美保神社の祭神である事代主命(ことしろぬしのみこと)の釣り場と伝えられ(『古事記』の「国譲り神話」では御大ノ前と記されています)、今も美保神社の神域。

五本松公園とを結ぶ全長2.8kmの五本松地蔵崎線歩道も整備されていますが、稜線伝いに歩いて標高220mの馬着山を越えるため、足回りはしっかりと。

事代主命と恵比寿様は同じ神様!?

事代主命は、国譲り神話で「沖の御前島」で釣りをしていたことから釣り好きとされ、左脇に鯛を抱える恵比寿神と同一視されるようになりました(七福神のなかで唯一、日本の神様が恵比寿様です)。
ただし、事代主命と恵比寿神が同一視されるようになったのは、江戸時代以降のこと。

美保関(地蔵崎)
名称美保関(地蔵崎)/みほのせき(じぞうざき)
所在地島根県松江市美保関町美保関
関連HP松江観光協会公式ホームページ
電車・バスでJR松江駅から一畑バス万原バスターミナル行き40分、終点下車、町民バス乗換え美保関行き30分、終点下車
ドライブで米子自動車道米子ICから約33km
駐車場美保関灯台駐車場(200台/無料)
問い合わせ松江観光協会 TEL:0852-27-5843/FAX:0852-26-6869
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
美保関・地ノ御前島

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