矢作ダム（奥矢作湖）

愛知県豊田市と岐阜県恵那市の間を流れる矢作川（やはぎがわ）に築かれたダムが、矢作ダム。ダム湖が奥矢作湖で、一帯は愛知高原国定公園に指定されています。岡崎城の横を流れる矢作川ですが、江戸時代から洪水に悩まされ、その治水、灌漑、上水・工業用水、発電などを目的に築かれたダムです。

美しいアーチ式コンクリートダム

矢作ダムは、堤高100.0m、堤頂長323.1mという大規模なアーチ式のダムで、昭和37年に策定された矢作川総合開発事業により昭和45年に完成。
アーチ式コンクリートダムとしては愛知県内で初のダムです。

発電（中部電力）、衣浦臨海工業地域と名古屋南部臨海工業地域で使われる工業用水などのほか、豊田市、岡崎市、碧南市、安城市、西尾市、知立市、みよし市、額田郡幸田町の7市1町に上水を供給。
発電としては、矢作ダム（矢作第一）のほか、矢作第二ダム、奥矢作第一ダム、奥矢作第二ダムの4ヶ所のダムがあり、東海屈指の電力供給源となっています。

ダム湖の奥矢作湖は湛水面積270.0ha、総貯水容量が8000万トンで、愛知県内では佐久間ダム（天竜川）の佐久間湖（湛水面積 715.0ha、総貯水容量3億26848万t）に次ぐ規模を誇る人造湖。
湖畔は桜並木のドライブコースで、春の桜、初夏の新緑、秋の紅葉とドライブに絶好。
桜並木は、昭和44年から奥矢作湖の湖周道路に植栽されたもので、1000本ほどが花咲きます。