寒風山

秋田県を代表する景勝地で、男鹿半島・大潟ジオパークの中心的なジオサイトが寒風山。標高はわずかに345.7mですが、山頂まで車道が通じ、男鹿半島の付根に位置する成層火山ということもあって眺望は絶景。山頂には寒風山回転展望台もあり、レストランも営業。

じっくり観察すると寒風山周辺には3つの火口が!


山頂に立つ「誓の御柱」
美しい芝生の山腹はパラグライダーにも絶好

寒風山は、今から3万年以上前に始まった火山活動で、幾度かの爆発で誕生した成層火山。
成層火山は、富士山に代表される美しい姿が定番ですが、安山岩の溶岩は侵食、崩壊で現在の姿になっています。

よく観察すると、3つの火口(第1火口・第2火口・妻恋峠火口)が確認できます。

安山岩でできた寒風山は、薄い土壌が地表を覆うのみで、木はほとんど生えておらず、全山を芝生が覆う絶景を生み出しています。

山頂に立つ「誓の御柱」は、昭和5年に男鹿琴湖会が五箇条の御誓文という明治新政の基本を男鹿文化の道標にしようと寒風山の山頂に建立したもの。
男鹿石と呼ばれる寒風山産の良質な石材を使用しています。

寒風山周辺にはみどころが集中!
妻恋峠火口から流れ出た溶岩が堤防となって生み出した箱庭的な平坦地の板場の台、第二火口を従える姫ヶ岳、火山活動で誕生した巨石が積み重なった鬼の隠れ里、1810(文化7)年に発生した地震の供養碑である地震塚、膨大な湧水量を誇る滝の頭湧水(たきのがしらゆうすい)、その湧水を公平に分配する滝の頭円形分水工(たきのかしらえんけいぶんすいこう/男鹿市と若美町の上水道、五里合土地改良区の灌漑用水の源水)など、寒風山周辺には多数のみどころがあります。
寒風山
名称 寒風山/かんぷうざん
所在地 秋田県男鹿市脇本富永寒風山
電車・バスで JR脇本駅からタクシーで15分
ドライブで 秋田自動車道昭和男鹿半島ICから約23.4km
駐車場 100台/無料
問い合わせ 男鹿市観光商工課 TEL:0185-23-2111/FAX:0185-23-2424
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

寒風山回転展望台

2017年7月24日

 

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