地獄沼(酸ヶ湯温泉)

酸ヶ湯近くにある沼で爆裂火口の跡(第四紀八甲田火山の名残り)で別の名を「底なし沼」。現在でも周辺から硫気ガスが立ちのぼり硫黄臭が漂い、沼のなかからは70度〜90度の熱湯が噴出。まさに地獄の茹で釜状態。危険なので沼に立ち入ることはできません。ここから眺める八甲田大岳は実に美しく、新緑や紅葉は最高。

沼の底から熱湯が湧き出る爆裂火口跡

地獄沼は、新緑、紅葉の名所。
紅葉の見頃は例年10月中旬で、紅葉を目的に酸ヶ湯温泉旅館を予約する常連も数多いのです。

北八甲田は、小さな成層火山の集合体。
酸ヶ湯温泉より南東440mに位置する地獄沼は、南北60m、東西85mの沼で、400年前〜600年前に水蒸気爆発を起こしています。

八甲田では、もうひとつ、大岳に火口群があります。
大岳山頂には直径180m、深さ40mの円形の火口、北東斜面には直径20m~30mの2つの小火口、山頂南側に直径30m程度の小火口、南西斜面には350m×170mの爆裂火口が存在します。

この地獄沼(水蒸気噴火)と、大岳(水蒸気噴火、マグマ噴火)の経歴で、八甲田山は気象庁の活火山に認定され、近い将来、大岳山頂で水蒸気噴火もしくは小規模なブルカノ式噴火が起こる可能性は高いとして、観測が強化されています。

泊まって納得! 取材班おすすめの八甲田・奥入瀬の宿は!?

八甲田・奥入瀬というと歴史ある温泉もありますが、ひとつの注目は、青い森という美しい森。
その森の雰囲気を活かした国内最大級の洋風ログ木造建築のリゾートホテルが「八甲田ホテル」で、まずはここをぜひ候補に加えてください。
温泉旅館でいえば、やはり「蔦温泉旅館」は候補の筆頭です。
ホテル城ヶ倉などを経営する城ヶ倉観光のグループで、大町桂月ゆかりの宿の歴史を守っています。
「酸ヶ湯温泉旅館」は、国民保養温泉地の栄えある第1号の温泉地で、千人風呂は有名。
最近では温泉力を実感するために湯治棟を選んでの「プチ湯治体験」も人気です。

八甲田ホテル

リゾートホテルですが、実は酸ヶ湯温泉と同一経営。
「八甲田の自然に抱かれた贅沢な時間」というホテルのフレーズは必ずしも誇張ではありません。
温泉や客室からの眺めは一面ブナの森。
夕食は八甲田キュイジーヌと和会席を選択できます。

蔦温泉旅館

蔦七沼散策の拠点に位置する老舗宿。
明治の文豪・大町桂月終焉の地でもありますが、城ヶ倉観光グループの翼下となって、リニューアルが進んでいます。
吉田拓郎の名曲『旅の宿』は、作詞家・岡本おさみが旧別館66号室に泊まった時のイメージを詩に綴ったもの。本館2階の66号室など、昭和レトロな客室から、モダンな特別室まで、好みで選ぶことができます。

酸ケ湯温泉旅館

酸ケ湯といえば総ヒバ造りの大浴場「ヒバ千人風呂」。
混浴が基本ですが、宿泊すれば女性専用時間にのんびりと入浴することも可能です。
もちろん男女別の玉の湯も用意。
部屋も食事も旅館部、湯治部で選択可能です。
旅館部のイ棟(いむね)は部屋食もOK。

地獄沼(酸ヶ湯温泉)
名称 地獄沼(酸ヶ湯温泉)/じごくぬま(すかゆおんせん)
所在地 青森県青森市荒川南荒川
電車・バスで JR青森駅からJRバス十和田湖行き「みずうみ号」で1時間13分、酸ヶ湯温泉下車、徒歩5分
ドライブで 東北自動車道青森ICから約30km
駐車場 酸ヶ湯温泉公共駐車場(150台/無料)
問い合わせ 青森市経済部交流推進課 TEL:017-734-5175/FAX:017-734-5146
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
蔦七沼・紅葉

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