雪中行軍遭難記念像

映画『八甲田山』(新田次郎の小説『八甲田山死の彷徨(ほうこう)』が原作)で知られる青森歩兵第五聯隊が遭難した雪中行軍の訓練。日露戦争前の明治35年、青森側から入山した青森歩兵第五聯隊は猛吹雪にあい、一行210名のうち、死者199名という大惨事に。その悲劇を今に伝えるのが後藤房之助伍長の像、雪中行軍遭難記念像です。

映画にもなった雪中行軍の悲劇を今に伝える像

雪中行軍には青森から歩兵第5連隊210名が、弘前から歩兵第31連隊37名と民間の新聞記者1名が参加。
青森歩兵第5連隊が遭難しています。
青森歩兵第5連隊は、ロシア軍の侵攻で青森の海岸沿いの列車が動かなくなった際に、冬季、八甲田山中で物資の輸送が可能かどうかの調査で、ソリを使った大部隊で、1日かければ突破できるだろうと踏んでいました。

弘前歩兵第31連隊は服装や装備のテストで、こちらの隊は、長期間の移動が念頭にあって防寒対策が十分に施されていました。

青森歩兵第5連隊の後藤房之助伍長は、捜索隊の目印にと吹雪の中に立ち尽くした人物で、仮死状態で胸まで積もる雪の中で発見されました。
その姿を今に伝えるのが雪中行軍遭難記念像です。

明治37年、全国の将校たちの寄付により、靖国神社の大村益次郎像などを製作した日本における洋風彫刻の第一人者・大熊氏広が造ったもので、正式名は歩兵第五連隊第二大隊遭難記念碑。

昭和52年公開の映画『八甲田山』(高倉健、北大路欣也主演)では、後藤房之助伍長(映画では江藤伍長)役を新克利が演じています。

報告書『遭難始末』に見る 八甲田雪中行軍遭難事件

雪中行軍遭難事件『報告書』 雪中行軍遭難事件『報告書』

天候が悪化した雪山で幅2m、長さ5m、深さ2.5mの雪壕を小隊ごとに掘ったが満足に横になることもできなかった、凍傷や凍死を避けるために軍歌の斉唱や足踏みを命じらてさらに体力が失われたというように、精神論が支配する当時の軍隊幹部の体質がわかります。
医学的な見地からの「歩兵第五連隊雪中行軍ニ関スル衛生調査報告」も出されていますが、局行軍に参加した 210 名の将兵の内193名は凍死体ないし凍死した後で発見。
生存して救助された者は17名で、山口少佐を含む6名は青森衛戍病院に入院中死亡しています。

救助にあたった青森衛戍病院の軍医たちは、死者の多くが凍死だったことに注目し、医学的な観点から問題点を指摘しています。

泊まって納得! 取材班おすすめの八甲田・奥入瀬の宿は!?

八甲田・奥入瀬というと歴史ある温泉もありますが、ひとつの注目は、青い森という美しい森。
その森の雰囲気を活かした国内最大級の洋風ログ木造建築のリゾートホテルが「八甲田ホテル」で、まずはここをぜひ候補に加えてください。
温泉旅館でいえば、やはり「蔦温泉旅館」は候補の筆頭です。
ホテル城ヶ倉などを経営する城ヶ倉観光のグループで、大町桂月ゆかりの宿の歴史を守っています。
「酸ヶ湯温泉旅館」は、国民保養温泉地の栄えある第1号の温泉地で、千人風呂は有名。
最近では温泉力を実感するために湯治棟を選んでの「プチ湯治体験」も人気です。

八甲田ホテル

リゾートホテルですが、実は酸ヶ湯温泉と同一経営。
「八甲田の自然に抱かれた贅沢な時間」というホテルのフレーズは必ずしも誇張ではありません。
温泉や客室からの眺めは一面ブナの森。
夕食は八甲田キュイジーヌと和会席を選択できます。

蔦温泉旅館

蔦七沼散策の拠点に位置する老舗宿。
明治の文豪・大町桂月終焉の地でもありますが、城ヶ倉観光グループの翼下となって、リニューアルが進んでいます。
吉田拓郎の名曲『旅の宿』は、作詞家・岡本おさみが旧別館66号室に泊まった時のイメージを詩に綴ったもの。本館2階の66号室など、昭和レトロな客室から、モダンな特別室まで、好みで選ぶことができます。

酸ケ湯温泉旅館

酸ケ湯といえば総ヒバ造りの大浴場「ヒバ千人風呂」。
混浴が基本ですが、宿泊すれば女性専用時間にのんびりと入浴することも可能です。
もちろん男女別の玉の湯も用意。
部屋も食事も旅館部、湯治部で選択可能です。
旅館部のイ棟(いむね)は部屋食もOK。

雪中行軍遭難記念像 DATA

名称 雪中行軍遭難記念像/せっちゅうこうぐんそうなんきねんぞう
所在地 青森県青森市横内八重菊第2財産区
関連HP 青森市公式ホームページ
電車・バスで JR青森駅からタクシーで50分
ドライブで 東北自動車道青森ICから約22km
駐車場 銅像茶屋駐車場(100台/無料)
問い合わせ 八甲田山雪中行軍遭難資料館 TEL:017-728-7063
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
八甲田山雪中行軍遭難資料館

八甲田山雪中行軍遭難資料館

2018年1月16日

 

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日本全国を駆け巡るプレスマンユニオン編集部。I did it,and you can tooを合い言葉に、皆さんの代表として取材。ユーザー代表の気持ちと、記者目線での取材成果を、記事中にたっぷりと活かしています。取材先でプレスマンユニオン取材班を見かけたら、ぜひ声をかけてください!

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