十二湖

十二湖

青森県西津軽郡深浦町、白神山地の山懐に点在する33の湖沼群の総称が十二湖(じゅうにこ)。白神山地の景勝地のひとつ、大崩(標高694m)から12の湖が見えるのがその名の由来といわれています。青池、沸壺ノ池、鶏頭場ノ池など池は美しいブナ林の中にあり、一周1時間30分の散策路を歩けば森林浴も楽しめます。

白神山地山麓のブナ林に眠る湖沼群

元禄7年(1694年)の能代地震(のしろじしん)で東にある崩山(くずれやま、標高940.2m)の山崩れにより、川が堰き止められて誕生した湖沼群(大崩の西側に崩落の崖があります)。

大正11年11月7日、文豪・大町桂月(おおまちけいげつ)は、十二湖を訪れ、入口部分の八景ノ池、二ツ目ノ池、王池、越口ノ池、日暮ノ池を探勝、翌日に再び、十二湖を訪れ、奥にある大池、濁池、金山ノ池、糸畑ノ池、中水沼を散策しています。

「参謀本部の五万分の地図にのれる沼のみにても、僅々(きんきん)十町四方の間に、十五もあり」、「導者の言に拠(よ)れば、沼は大小三十二ありと云へり。嗚呼(ああ)多い哉」(紀行文『陸奥の海岸線・松神の百沼』)と記しています。
紅葉シーズンに訪れたので、「山の中 三十三湖 紅葉(もみじ)かな」と詠み、鶏頭場ノ池の畔に句碑が立っています。
鶏頭場ノ池の南にある小さな池が青池で、写真撮影に人気の池になっています。
「沸壷ノ池」の湧水は「青森県の名水」にも選定。

深浦町白神十二湖森林セラピー基地「十二湖の森」にもなっていて、散策コースが設定されています。
散策としては、森の物産館キョロロの有料駐車場に車を入れれば、青池までは500m(徒歩10分)ほど。

近くには「十二湖エコ・ミュージアムセンター湖郷館」(入場無料)もあり十二湖や白神山地の自然を解説。

十二湖
名称 十二湖/じゅうにこ
所在地 青森県西津軽郡深浦町松神国有林
関連HP 深浦町公式ホームページ
電車・バスで JR十二湖駅から弘南バス十二湖行き(4月下旬~10月下旬運行)で15分、奥十二湖駐車場下車、徒歩10分
ドライブで 東北自動車道浪岡ICから約116km
駐車場 森の物産館キョロロ駐車場(50台/有料)
問い合わせ 深浦町観光課 TEL:0173-74-2111
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
日本キャニオン

日本キャニオン

青森県西津軽郡深浦町の景勝地、十二湖近くにある異色スポットが日本キャニオン。キャニオン (canyon)は、英語で谷、峡谷のこと。十二湖凝灰岩の白い岩肌が露頭する谷が、地質、規模は異なるもののアメリカのグランドキャニオン(Grand Can

十二湖ビジターセンター

十二湖ビジターセンター

青森県西津軽郡深浦町、元禄7年(1694年)に発生した能代地震(のしろじしん)による崩山(くずれやま)の崩落で川が堰き止められて誕生したと推測される湖沼群、十二湖。その名の通りブルーに輝く青池などが有名ですが、越口の池(こしぐちのいけ)の畔

青池(十二湖)

青池(十二湖)

青森県深浦町、白神山地の西麓、ブナの森に包まれた33の湖沼が十二湖。湖沼群の東端に位置し、多くの人が十二湖探勝の目的地にするのが十二湖の青い瞳、青池。五能線の観光列車「リゾートしらかみ」にも青池編成があることから、十二湖の象徴的な存在である

沸壺の池・沸壺池の清水

沸壺の池・沸壺池の清水(十二湖)

青森県深浦町、白神山地の西麓、ブナの森に包まれた33の湖沼が十二湖。落口の池の南に眠る小さな池が沸壺の池(わきつぼのいけ)、十二湖では青池とともに青く見える池のひとつで、ブナの森が育む池の水は、沸壺池の清水(わきつぼいけのみず)として環境省

 

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