青森県十和田市、奥入瀬川右岸の栃窪集落にある江戸時代後期(18世紀半ば頃)の築と推測される上北地方の典型的農家が、旧笠石家住宅。昭和48年頃まで使用されていた寄棟造り、茅葺きの農家です。代々林業を営んできた笠石家建物は、国の重要文化財に指定され、往時のままに復元、公開されています。
十和田湖民俗資料館に隣接
土台を築かず、礎石の上に柱を立てた石場建てで、梁(はり)は手斧削り(ちょうなけずり)という往時の建築仕様がそのままに残されています。
長方形の直屋で、全体の3分の1が馬小屋(「まや」)、さらに3分の1が台所・作業場、残りが居間、客間、寝床・物置という配置ですが、馬小屋が3分の1を占めるのが馬産が重要視されたこの地方の最大の特徴です。
居室はすべて板敷で、天井がないという古い形式を今に伝えています。
しかも馬小屋の梁組は、居住部分とは異なり、馬小屋が別棟であった時代の痕跡を残すものと見られ、当地方の住居の歴史の一端を示していると推測されています。
敷地内には「十和田市十和田湖民俗資料館」が併設されているので、十和田市の歴史、民俗、文化を学ぶことができます。
旧笠石家住宅 | |
名称 | 旧笠石家住宅/きゅうかさいしけじゅうたく |
所在地 | 青森県十和田市奥瀬栃久保80 |
関連HP | 十和田市公式ホームページ |
ドライブで | 上北自動車道七戸ICから約43km。八戸自動車道八戸西スマートICから約44km |
駐車場 | あり/無料 |
問い合わせ | 十和田市十和田湖民俗資料館 TEL:0176-74-2547 |
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