札幌&小樽は市街地近くに熊出没! 「ヒグマ出没マップ」で確認を

2025年の北海道の熊は、少し異常です。「知床の熊は人を襲わない」という地元やアウトドア関係者が語っていた親和は脆くも崩れ、人を恐れない熊が増えています。しかも小樽市稲穂5丁目、小樽運河から数百メートル離れた路地、さらに札幌市の円山動物園でも足跡が見つかるなど、観光地でも警戒が必要な状況に。

札幌市、小樽市ではヒグマ出没マップも作成

小樽市稲穂5丁目はあくまで熊の足跡らしいものですが、円山動物園に関してはフェンスも破られていることから確実にヒグマが園内に入ったということで、安全が確保されるまで休園が余儀なくされたのです。
札幌市内でも南区真駒内、定山渓では熊の目撃例が相次いでおり、警戒が必要です。
小樽市内でも札樽自動車道の通る山側では熊の目撃例が相次いでいます。

ツキノワグマは、冬眠前にブナの実などを食べますが、北海道に生息するヒグマは、植物食に依存しているツキノワグマよりも肉食の要素が強いのが特徴。
フキやイタドリなど植物をメインとしているのは同じですが、柔らかな植物の減る夏場は、植物性の食物不足を補うために、アリやハチなどの昆虫も狙うことに。
夏から秋にかけては木の実が主食ですが、近年では農作物を荒らす熊も増えています。

秋には川を遡上するサケ・マスも大好物。
生きた鹿を襲うのは珍しいといわれますが、死んだ鹿を餌にして味を覚えると、鹿などを襲う場合も考えられるようになります。
冬眠前の10月〜11月は、エネルギーを蓄えるためとくに活発な捕食活動があるので、注意が必要です。

近年の調査では、交通量が多く大型トラック、バスなどが行き交う国道でさえ、ヒグマは横断することがわかっており、生息数の増加とともに徐々に市街地に接近しつつある事態となっているのです。

札幌&小樽は市街地近くに熊出没! 「ヒグマ出没マップ」で確認を
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