南禅院
南禅寺の塔頭(たっちゅう)寺院のひとつで、亀山天皇が文永元年(1264年)に造営した離宮・禅林寺殿(ぜんりんじどの)の天上宮の跡地に建ち、天皇を祀るため別院とされているのが南禅院。天上宮の別名が南禅院でまさに天上宮の後身…
南禅寺の塔頭(たっちゅう)寺院のひとつで、亀山天皇が文永元年(1264年)に造営した離宮・禅林寺殿(ぜんりんじどの)の天上宮の跡地に建ち、天皇を祀るため別院とされているのが南禅院。天上宮の別名が南禅院でまさに天上宮の後身…
南禅寺の三門は寛永5年(1628年)の再建で国の重要文化財。伊勢津藩主で築城の名手としても名高い藤堂高虎(とうどうたかとら)が大坂夏の陣に倒れた将士の菩提を弔うために建立したもの。知恩院・三門、東本願寺・御影堂門とともに…
京都最古の神社といわれる古社が「お酒の神様」として名高い松尾大社(まつのおたいしゃ)。京の西端、松尾山(標高223m)の磐座(いわくら)で祭祀を行なったという古代信仰がルーツ。5世紀頃、朝鮮から渡来した秦氏(はたうじ)が…
京都屈指の規模を誇る禅寺、臨済宗大徳寺派の大本山が大徳寺。正和4年(1315年)に大燈国師宗峰妙超(しゅうほうみょうちょう)禅師が開創。室町時代には応仁の乱で荒廃しますが、一休宗純(いっきゅうそうじゅん)が堺の豪商らの協…
大覚寺の境内、東に広がる国の名勝に指定の大沢池。もとは嵯峨天皇の離宮嵯峨院に築かれた旧苑池。嵯峨天皇(786〜842年)は、律令制を固め、唐風文化を興隆させた天皇。池は唐の洞庭湖に模して造られ庭湖とも呼ばれています。月が…
京都市右京区嵯峨にある真言宗大覚寺派の大本山が大覚寺。嵯峨天皇が信頼を寄せた空海が、嵯峨天皇の離宮・嵯峨院内に五大明王を安置する堂を建て、修法を行なったのが始まり。嵯峨天皇の死後、貞観18年(876年)、皇女の正子内親王…
京都市左京区吉田神楽岡町の吉田山に鎮座する古社、吉田神社。貞観元年(859年)、藤原山蔭が一門の氏神として、奈良の春日大社から四座の神々を勧請して創建し、平安京における藤原氏の氏神として尊崇されました。室町末期に吉田兼倶…
嵯峨野にあり、苔むした庭園と茅葺きの庵が『平家物語』を彷彿させる寺、祇王寺(ぎおうじ)。平清盛の寵愛が同じ白拍子(しらびょうし)の仏御前(ほとけごぜん)に移り、寵を失った祇王(ぎおう)が、母の刀自(とじ)と妹の祇女(ぎに…
京都・東山五条にある大谷本廟(おおたにほんびょう)は、浄土真宗本願寺派本願寺(西本願寺)の飛地境内で、宗祖・親鸞聖人や歴代宗主の廟所(墓所)。大谷本廟の場所は、親鸞荼毘の延仁寺の跡地。親鸞聖人の側で眠りたいという多くの信…
元和元年(1615年)に「寛永の三筆」の一人で陶芸家でもある本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)が徳川家康から拝領した地に草庵を結び、法華題目堂を建てたのが起こり。光悦はこの地に一族と移り住み、工匠を集めて「芸術の里」ともいえ…
現在の京都御苑・仙洞御所の東北部一帯は平安時代の摂政・太政大臣だった藤原道長(ふじわらのみちなが)の邸宅跡が土御門第跡(土御門殿跡)。道長が「この世をば我が世とぞ思ふ 望月の欠けたることのなしと思へば」で知られる有名な「…
京都御苑の外郭九門のひとつが蛤御門(はまぐりごもん)で、正式名は新在家御門(しんざいけごもん)と呼ばれ常に閉ざされていましたが、宝永5年(1708年)に起こった宝永の大火の際(火災については諸説あり)に庶民救済のために初…
京都御所の内講を固める6つの門の一つで、向唐破風の屋根を持つ四脚門が建春門。平安宮内裏外郭の東正面に位置することから日之御門とも呼ばれています。門のすぐ外に外記庁(げきちょう=太政官から天皇に上げる奏文などを作成する役所…
京都御所の南に位置する御所の正門が建礼門。天皇皇后と外国元首級のみが通ることのできる、最も格式の高い門。切妻屋根、檜皮葺き(ひわだぶき)の四脚門。御所の御門は身分で入る門が異なり、皇后様だけだと別の門からお入りにならなく…
錦市場の東端で、新京極通との交差点にあたるのが、錦天満宮。社伝では、長保5年(1003年)に菅原道真の邸宅「菅原院」の旧殿を源融(みなもとのとおる)の邸宅「六条河原院」跡地に移し、歓喜寺としましたが、その際に道真の霊を祀…
菅原道真(すがわらのみちざね)の祖父・菅原清公(すがわらのきよきみ)から3代にわたる邸宅、菅原院のあったとされる地で、菅原道真はこの邸宅で誕生したといわれ、境内に産湯の井戸も残されています。本殿南には「天満宮御遺愛の灯籠…
京都・伏見を流れる濠川(ごうかわ・ほりかわ)に面したかつての船宿が寺田屋。三十石船が往来した時代は、大いに賑わったとか。幕末に勤王派の急先鋒であった薩摩藩士が、島津久光の命で同士討ちされた「寺田屋騒動」が起きた場所。さら…
京都府と福井県との県境に位置する標高693mの青葉山(若狭富士)西山腹(舞鶴市)にある西国三十三所第29番札所の寺が松尾寺(まつのおでら)。和銅元年(708年)に中国の僧、威光(いこう)が開山したと伝わる古刹です。本尊は…