観世音寺
筑紫で崩御した母・斉明天皇追悼のために天智天皇が創建したという九州屈指の古刹。746(天正18)年造営で、761(天平宝字5)年には戒を授ける(正式に僧になるために必要な儀式)寺として東大寺、下野薬師寺とともに「天下三戒…
筑紫で崩御した母・斉明天皇追悼のために天智天皇が創建したという九州屈指の古刹。746(天正18)年造営で、761(天平宝字5)年には戒を授ける(正式に僧になるために必要な儀式)寺として東大寺、下野薬師寺とともに「天下三戒…
大宰府政庁跡の東、観世音寺との間に位置する水田地帯の小字(こあざ)の名は「学業」で、かつてこのあたりには観世音寺の子院・学業寺があったとされる地。隣接して奈良時代から平安時代にかけての教育機関「大宰府学校院」があったとも…
天智天皇(てんじてんのう)が約1300年前に九州の政治の中心として創建した役所が大宰府政庁(だざいふせいちょう)。奈良から平安時代にかけて九州を治め、わが国の西の守りとしての防衛を、また外国との交渉の窓口として重要な役割…
筑前国分寺の北東200mに位置する、8世紀中頃につくられた古代の瓦窯跡。741(天平13)年に出された聖武天皇の「国分寺・国分尼寺建立の詔」により、後に造営された筑前国分寺の屋根瓦を焼くために造られたと推測される瓦窯の跡…
大宰府政庁跡の北西に位置する、四天王寺山の麓にある奈良時代創建の筑前国の国分寺跡。聖武天皇が仏教による国家鎮護のため、全国各地に建立した国分僧寺(金光明四天王護国之寺/こんこうみょうしてんのうごこくのてら)のひとつが筑前…
741(天平13)年、聖武天皇が仏教による国家鎮護、五穀豊穣を願って、諸国に建立の詔を発した、国分尼寺のひとつが、筑前国分尼寺。古代寺院の跡である筑前国分尼寺跡は、筑前国分寺の西300mほどの場所にあり、古代の筑前国(ち…
福岡城の本丸には天守台(天守は江戸時代初期にありましたが、すぐに解体されています)、そして藩主が政務を司る本丸御殿がありました。天守台への入口にあったのが鉄御門(くろがねごもん)です。天守への最後の関門にふさわしく、敵の…
福岡城の三の丸にある下之橋門(大手門)の横に建つのが二層の櫓である潮見櫓。実は、潮見櫓とされているものの、潮見櫓は崇福寺に移築された可能性が高まり、城下に時を告げた太鼓櫓だった可能性が高まっています。伝潮見櫓などとされる…
福岡城の三の丸の外側にある堀には西側に下之橋、東側に上之橋、さらに追廻橋という3つの橋が架けられていました。西側の下之橋が大手(玄関口)で、東側が搦手(からめて=裏口)です。ともに堅牢な枡形門。下之橋御門(大手門)は、平…
福岡城に現存する貴重な櫓(やぐら)のひとつ。本丸の東北隅に鬼門封じの祈念をするために建立されたため祈念櫓という名前がついています。多くの城では、丑寅櫓(うしとらやぐら)と称しているものです。棟札から幕末の1860(万延元…
福岡城には往時に47もの櫓がありましたが現存するのは二の丸南西の隅に建造当時からある南丸多聞櫓のみ。石垣の上に二重二階切妻造りの角櫓と、桁行が三十間(約54m)も続く西平櫓が連なっています。建物の軒先を支えている方杖と、…
築城当初のわずかな間だけあったとされるのが福岡城の天守台。大天守台は東西25m、南北22mという巨大なもので、東側に中天守台と小天守台が連なっています。天守台周辺から瓦が発掘されていることから天守が建っていたことは確実で…
関ヶ原の合戦の戦功により、筑前52万石の領主となった初代福岡藩主・黒田長政が、1601(慶長6)年から7年がかりで築城した城が福岡城。一説には豊臣秀吉の文禄・慶長の役で2回にわたって攻防戦を繰り広げた韓国・晋州城(チンジ…
太宰府(だざいふ)の北、なだらかに広がる四王寺山脈(福岡県宇美町・大野城市・太宰府市の境)にある古代の山城が大野城(おおののき)。水城(みずき)が造られた翌年、665(天智天皇4)年、大宰府の北の守りとして、南に備えられ…
百済(くだら)滅亡直後の663(天智天皇2)年、朝鮮半島の白村江(はくすきのえ)に倭国軍を送り、唐・新羅連合軍と激戦となりますが敗戦。百済は滅亡し、倭国は、大陸からの脅威に怯えることとなります。そこで、664(天智天皇3…
岡山県総社市にある標高397mの鬼城山(きのじょうざん)にある古代の山城が鬼ノ城(きのじょう)。山に石垣を組んで、大陸からの侵攻に備えた九州や瀬戸内海に築かれた古代山城(神籠石式山城)のひとつ。とくに鬼ノ城は往時の雰囲気…
福岡城内、舞鶴公園内にある福岡城のガイダンス施設が福岡城むかし探訪館。館内では展示パネルや福岡城下の立体模型を展示。古地図や在りし日の福岡城をCGで再現し、まるで往時にタイムトリップしたようなリアルな映像散歩が楽しめる趣…
国の名勝で、「日本の滝百選」にも選ばれているのが岡山県真庭市の神庭の滝(かんばのたき)。落差110m、幅20mと中国地方随一の大きさを誇り、断崖絶壁を落下する豪快さは西日本一の呼び声も高い巨瀑です。一帯は岡山県立神庭の滝…