東薫酒造

東薫酒造

千葉県香取市、水郷の表玄関・佐原(さわら)は、古くから醸造の盛んな町。利根川水運全盛時代の明治初期には30軒もの酒造場が軒を連ねていたほど。水運がすたれた現在、造り酒屋は2軒を残すのみとなってしまいましたが、そのなかの1軒が、文政8年(1825年)創業の東薫酒造(とうくんしゅぞう)です。

全国鑑評会で金賞常連の蔵元は、見学も可能

東薫酒造は、江戸時代後期から水郷地帯で産する良質な早場米などと水を用いて銘酒を醸造。
旧香取街道沿い建つ東薫酒造の建物が「関東灘」(かんとうなだ)と称された往時の繁栄を今に伝えています。
東薫酒造の創業者は、伊能忠敬(いのうただたか)を生んだ伊能家に弟子入りし、酒造業を習得したと伝えられ、東薫酒造の創業は、伊能忠敬の没した7年後のこと。

代表銘柄は「東薫」で、関東の薫り高い酒という意味を込めて命名されています。
現在の顧問杜氏は、及川式醪(おいかわもろみ)冷却装置を考案・実用化したことでも名を馳せる酒造り名人・及川恒男さん。
杜氏は昭和54年から及川恒男さんのもと、東薫酒造で腕を磨いた熊谷茂夫さんです。
全国新酒鑑評会金賞受賞の常連(千葉県で最多)となっている蔵元で、日本酒好きが注目する酒蔵のひとつ。

例年は、酒造りの工程を見学ができますが、1月、6月は混雑するので予約が無難。
酒蔵見学をした後は大吟醸「叶」(かのう)などをみやげに。
売店ではオリジナルの酒まんじゅう、酒ゼリー、酒化粧水も販売。

東金市(JR東金線・東金駅から徒歩1分)にある「東薫酒場東金店」は、直営店舗です。

東薫酒造
名称 東薫酒造/とうくんしゅぞう
所在地 千葉県香取市佐原イ627
関連HP 東薫酒造公式ホームページ
電車・バスで JR佐原駅から徒歩10分
ドライブで 東関東自動車道佐原香取ICから約4.7km
駐車場 20台/無料
問い合わせ 東薫酒造 TEL:0478-55-1122/FAX:0478-55-1294
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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