大聖院(高塚不動尊)

大聖院(高塚不動尊)

千葉県南房総市千倉の高塚山(標高216m)の山頂と山麓に建つ真言宗智山派の古刹で、関東三十六不動尊霊場33番札所。海上の船が自分の位置を知るために高塚山を利用したことから、海上安全、大漁祈願の守護神として漁師の尊崇を集めてきました。本尊は大聖不動明王です(大聖諸明王の中の総主)。

不動明王と秋葉権現を祀る

寺伝によれば奈良時代に東大寺の創建などに尽力した華厳宗の僧・良弁の開基で、大聖不動明王は良弁自刻と伝わります。
この不動明王像は、長らく行方不明でしたが平安時代末の嘉応元年(1169年)に麓の浜で発見され、高塚不動堂に祀られています。

山麓にある大聖院は、遠州(静岡県)の秋葉山の出で、長尾庄(ながおのしょう)の庄官となった法月坊が開いたと伝えられています。
秋葉権現は不動明王の化身という古老の話で(ただし『遠州秋葉山本地聖観世音三尺坊略縁起』によれば、秋葉寺の本地仏は、観音菩薩)、山頂に秋葉権現(秋葉山の山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神で火防で有名)を祀っています。
山上に塚を築いて秋葉権現を祀ったことから高塚山と称するようになったとのこと。

大聖院本堂の内陣欄間には、安永4年(1775年)に彫られた初代・武志伊八郎信由(波の伊八)の中央「波と龍」、左右「麒麟」(きりん)があり、南房総市文化財に指定。
波の伊八24歳の時の制作です。

昭和初期まで高塚不動堂は山頂にありましたが、火事で一部が焼けたため、現在は麓にあり、山頂には元不動堂(奥の院)、元秋葉権現が建っています。

高塚山にはスダジイの極相林があり、山頂は太平洋が一望できる絶景ポイントになっていますが、山麓の高塚不動堂から山頂の奥の院までは徒歩30分(880m)。
参道途中には、明治・大正時代に建立された富士登山記念碑、伊勢金毘羅参拝記念碑が立ち、富士山信仰、伊勢参宮、漁業関係者の象頭山金毘羅大権現への信仰があった往時を偲ばせています。

高塚不動尊の大祭は、毎年1月28日に執り行なわれ、露店が並び多くの人で賑わいます。

大聖院(高塚不動尊)
名称 大聖院(高塚不動尊)/だいしょういん(たかつかふどうそん)
所在地 千葉県南房総市千倉町大川817
電車・バスで JR千倉駅から白浜行きバスで七浦小学校前下車、徒歩5分
ドライブで 富津館山自動車道富浦ICから約20km
駐車場 5台/無料
問い合わせ 大聖院 TEL:0470-43-8717
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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