弘前城

津軽藩の2代藩主・津軽信牧(つがるのぶひら)が1611(慶長16)年に築いた城が弘前城。一帯は弘前公園として整備されゴールデンウィーク前後には5000本の桜が咲き、「日本さくら名所100選」にも選定。弘前城は全国でも珍しい3重の堀を巡らし、3つの櫓、5つの門が現存し国の重要文化財に。「日本100名城」にも選定。

天守は現存12天守のひとつ

1594(文禄3)年、津軽為信(つがるためのぶ)は、堀越城(弘前市堀越/現・熊野神社)を築いて大浦城(現・弘前市立津軽中学校一帯)から移りますが、関ヶ原合戦後の1600(慶長5)年、4万7000石の弘前藩が成立したことを受け、1603(慶長8)年、鷹岡に築城を開始。

初代藩主の津軽信牧は、京で客死したため、跡を継いだ2代藩主・津軽信牧が工事を再開し、1611(慶長16)年、鷹岡城が完成。
1627(寛永4)年に雷が落ち、天守が炎上。さらに火薬が誘爆し、5層6階の天守、本丸御殿、諸櫓を焼失。

1628(寛永5)年、津軽信牧の帰依する天海大僧正の名付けた「弘前」に改称し、弘前城となりました。
1810(文化7)年、9代藩主・津軽寧親(つがるやすちか)、本丸天守台に3層3階の御三階櫓を建築(1627年以来の再建)。
これが現存する天守です。
北側に多聞櫓を付属させた複合式の天守でしたが、多聞櫓部分は明治時代に破却されています。

往時には幕府への配慮から天守とは見なさず、櫓(御三階櫓)としていましたが、事実上は天守(「現存12天守」のひとつ)で、現存する「日本最北の天守」となっています。

天守、3つの櫓、5つの門が国の重要文化財に

重要文化財の三の丸追手門(大手門)
天守ももちろん国の重要文化財

明治維新後、廃城令で本丸御殿は破却。
明治28年、城跡一帯が弘前公園となり、一般開放。

明治36年から桜が植栽され、りんごの剪定技術を活かして桜の名所となりました。

天守のほか、二の丸の辰巳櫓、丑寅櫓、未申櫓、三の丸追手門・三の丸東門・二の丸南門・二の丸東門・北の郭北門(亀甲門)の5つの門は当時の建物がそのまま残り、国の重要文化財。
築城当初は10棟の城門がありましたが、残念ながら5つは破却されています。

このほかに、二の丸東門与力番所が移築復元されています。

天守は「弘前城史料館」となり甲冑や刀を展示。

また、城下では仲町に武家屋敷群が残り、「弘前市仲町伝統的建造物群保存地区」になっています。

丑寅櫓
三の丸東門
弘前城
名称 弘前城/ひろさきじょう
所在地 青森県弘前市下白銀町弘前公園
関連HP 弘前公園公式ホームページ
電車・バスで JR弘前駅から弘南バス市役所方面行きで15分、市役所公園入口下車、すぐ
ドライブで 東北自動車道大鰐弘前ICから約11kmで弘前文化センター駐車場
駐車場 弘前市立観光館駐車場(100台)・弘前文化センター駐車場(110台)/1時間まで無料、以降有料
問い合わせ 弘前市公園緑地課 TEL:0172-33-8739
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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