多景島

多景島

滋賀県彦根市、琵琶湖の彦根沖に浮かぶ無人島が、多景島(たけしま)。琵琶湖国定公園第1種特別地域に指定される貴重な自然の残される島で、島内全域が明暦元年(1655年)創建の日蓮宗の寺、見塔寺(けんとうじ)の境内。彦根港からオーミマリン(近江鉄道グループ)の定期観光船・多景島航路で渡ることができます。

オーミマリンの多景島航路で見塔寺に参詣

多景島

長浜にある妙法寺住職・日靖(にっせい)が夢告で霊島・多景島の存在を知り、島に寺を建立することを決意。
彦根藩3代目藩主・井伊直澄(いいなおすみ)の支援を受け、見塔寺を建立しました。
寺は彦根城の裏鬼門の役割もあり、釈迦堂には藩主や井伊家代々の位牌が安置されています。
高さ8mの石造七重層塔は、井伊直澄が父・井伊直孝(いいなおたか)の供養のため建立したもの。

多景島は全島が花崗岩の島で、草木がほとんど生えないような岩場でしたが、井伊直澄は、彦根の荒神山からわざわざ土も運ばせ、松も植樹したことで現在のような趣のある島になったのです。

無人島のため見塔寺も無人のことがあり、管理は本土側の見塔寺別院(彦根市柳川町)で行なわれています。
「南無妙法蓮華経」の文字が彫られた題目岩は、日靖上人自らが元禄5年(1692年)から3年を費やして題目を彫り込んだもの。
岩の上から畚(もっこ)をかけ、それにのって彫り進んだのだとか。
題目の1文字は米1俵が入る大きさがあり、観光船からも眺めることができます。

島の中心、最高所に立つ、ひときわ目立つ「誓いの御柱」は、大正13年、明治天皇の五箇条の御誓文を刻み、日本の中心、琵琶湖の中心ということで70余万人から寄付を集めて建立された塔で、紛争のない時代をという願いが込められています。

多景島航路の島内滞在便(1日1便、冬季は運休)での島内滞在時間は30分です(朱印を希望の人は見塔寺別院に連絡を)。

西武プリンスクラブ会員は会員証の提示で乗船運賃が2割引になる特典があります。

ちなみに竹生島(長浜市)、沖島(近江八幡市)、多景島は「琵琶湖三島」とも呼ばれています。

画像協力/(公社)びわこビジターズビューロー

多景島
名称 多景島/たけしま
所在地 滋賀県彦根市八坂町
関連HP オーミマリン公式ホームページ
電車・バスで 彦根港からオーミマリン多景島航路で20分
ドライブで 名神高速道路彦根ICから約4.5kmで彦根港
駐車場 彦根港(50台/無料)
問い合わせ オーミマリン彦根港支店 TEL:0749-22-0619/FAX:0749-24-7999
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
彦根港(オーミマリン)

彦根港(オーミマリン)

滋賀県彦根市松原町、彦根城の北、彦根港から出航するのが、近江鉄道グループ・オーミマリンの観光船。定期観光船は、竹生島めぐりが所要45分で竹生島港接岸。無人島・多景島(たけしま/見塔寺別院参拝)への多景島めぐりは、所要20分で多景島港接岸。竹

 

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