千葉県匝瑳市に鎮座する古社、八重垣神社。社伝によれば、平安時代初期の弘仁2年(812年)、物部匝瑳足継(もののべのそうさのたりつぐ)が蝦夷征討(えみしせいとう)の鎮守府将軍として東国に派遣された際に、出雲の牛頭天王社(ごずてんのうしゃ)を勧請して創建したと伝えられています。毎年8月4日〜5日には『祇園祭』を斎行。
享禄3年(1530年)に『祗園祭』が創始
当時は牛頭天王社の称し、戦国時代の享禄3年(1530年)に『祗園祭』が創始されています。
牛頭天王は、明治以前の神仏混淆時代、釈迦の生誕地に因む祇園精舎の守護神。
出雲(島根県松江市)の八重垣神社同様に、縁結びのパワースポットになっています。
『続日本後紀』には、6世紀前期、物部小事(もののべのおごと)が坂東を征し、その功勳により下総国に匝瑳郡が建郡されたとあり、以降、物部匝瑳氏と匝瑳群は密接な関係にあったと推測できます。
物部匝瑳氏は鎮守府の高官を輩出し、八重垣神社創建の物部匝瑳足継のほか、物部匝瑳熊猪(もののべのそうさのくまい)、匝瑳末守(そうさのすえもりが鎮守将軍に任ぜられています。
匝瑳市の市の名もこの物部匝瑳氏と匝瑳郡の設立に由来しています。
八重垣神社 | |
名称 | 八重垣神社/やえがきじんじゃ |
所在地 | 千葉県匝瑳市八日市場イ2939 |
関連HP | 匝瑳市公式ホームページ |
電車・バスで | JR総武本線八日市場駅から徒歩5分 |
ドライブで | 銚子連絡道路横芝光ICから約6km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 匝瑳市産業振興課 TEL:0479-73-0089 |
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