都道府県別の最高峰が最も低いのが千葉県南房総市の愛宕山。標高408.0mで、愛宕山以外は「高峰」といってもいずれも300m峰ということに。平均標高も45mで2位の沖縄県(82m)を抑えてダントツの首位です。同じ関東では3位に茨城県が食い込んでいますが、平均標高は100mもあります。
海底から隆起しながら侵食も受けたことが原因!
千葉県の地図を見てみると山岳地帯は房総半島部分のみ。
南房総はかなり山深い場所もありますが、県北部や九十九里は沖積平野が広がっています。
千葉県は「海底から隆起しながら侵食も受けたために、日本一低い山なみの県(県平均標高が50m以下)となったのです」と解説しています。
千葉県の土壌は、1000万年以上前に海底で堆積したもの(それが隆起)、河川が運んだ泥、そして火山の噴火がもたらした火山灰で形成されています。
県北一帯は下総台地、県南(房総半島)には上総丘陵、安房丘陵で、下総台地には上位に富士山の火山灰を起源とする関東ローム層が分布、房総の丘陵地帯も上位を黒ボクやローム土が被覆しています。
平野部は、発達した沖積層で、九十久里浜背後の幅7km〜11kmは、広大な海岸低地となっています。
そんな地形のため、温暖な縄文時代、氷床が溶解した縄文海進の時代には、現在よりも3m〜4mほど海面が高かったため、現在の千葉県はほぼ島の状態でした。
そんなことも原因で、千葉県には熊が生息していません。
最高峰・平均標高ともに「日本一低い」都道府県とは!? | |
開催日時 | 温暖な縄文時代、千葉県は「ぼぼ島状態」だった!? と相互リンクをお願いします |
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