日本一危険な交差点が東京・池袋、大阪・長居に！　ワースト5を紹介｜2024

日本損害保険協会は2024年9月13日、都道府県ごとに人身事故の多い交差点を取りまとめた最新の「全国交通事故多発交差点マップ」（令和5年データ準拠）を発表。それによれば日本一危険な交差点が、東京・池袋、大阪・長居にある「危険度常連交差点」であることが判明しました。

TOPの2ヶ所は年間の人身事故件数19件

損害保険の普及啓発、相談対応、苦情・紛争の解決などを目的に1946年1月18日に設立した日本損害保険協会ですが、事故・災害・犯罪の防止・軽減などの活動も実施し、その一環として、毎年、「全国交通事故多発交差点マップ」を発表しています。

人身事故の半数以上が交差点・交差点付近で発生することに注目、交通事故の防止・軽減を目的として、都道府県ごとにワースト5交差点の特徴や件数の多い事故類型の主な要因・予防策などを紹介しています。

令和5年の全国の事故多発交差点ワースト5のTOPは、東京・池袋六ツ又交差点（豊島区東池袋1-47の）と、大阪・長居交差点（大阪市住吉区長居東3-3-40）の2ヶ所が、人身事故件数19件。

池袋六ツ又交差点は、国道254号の側道と明治通り、都道435号（音羽池袋線／環状5号線）、都道441号（池袋谷原線）、区道が交わる巨大な六叉の交差点です。

高架部分に首都高速5号池袋線、その下に国道と都道の本線が高架で通っているため、昼でも薄暗い環境で、交差点内に高架部分を支える巨大な橋脚が複数あるので、見通しも悪くなっています。
それでいて、池袋駅からも近いことから自転⾞や歩⾏者の交通量が多いという交通事故の要素が詰まった交差点となっているのです。
「全国交通事故多発交差点マップ」の事故件数ワースト交差点の常連で、停止位置がわかりにくいこともあって横断歩道手前での追突事故、右折車と対向直進車との衝突事故も多発しているのです。

交差点に交わる一部街路の廃止する計画で、目下「六ツ又」を「五ツ又」に変更、交通島を撤去する工事が進行中。
横断歩道の位置変更、新設なども行なわれ、歩行者の動線も分かりやすくなる予定です。

池袋六ッ又交差点と並びワーストワンとなった大阪市住吉区の長居交差点は、国道479号と大阪府道28号（大阪高石線）が平面で交差する四差路交差点。
交差点近くにバス停、タクシー乗り場、大阪メトロ長居駅の出入口などもあって見通しが悪い、少し複雑な交差点になっています。
差点左折時の安全不確認による横断歩道横断中の自転車との事故などが多いとのことです（左折時衝突が7件）。

令和5年の全国の事故多発交差点ワースト5