ジオサイト・達磨山から「伊豆半島誕生の歴史」を眺望

富士山のビュースポットとして「絶景度日本一」ともいわれる「だるま山高原レストハウス」周辺。
一般には達磨山(だるまやま)と通称されていますが、実は実際の達磨山山頂の北東にあたり、少し離れた場所に位置しています。
この「だるま山高原レストハウス」周辺は、駿河湾越しの富士を眺める絶景スポットですが、伊豆半島ジオパークのジオスポットにもなっています。

海底火山が日本列島に衝突して伊豆半島が誕生!

伊豆半島ジオパーク(ユネスコの世界ジオパーク)のキャッチフレーズは、「南から来た火山の贈りもの」。
川端康成は「伊豆は南国の模型」と形容しましたが、伊豆半島は、南洋の火山島がマントルの対流にのって移動し、ついには日本列島にぶつかって半島となったものです。

達磨山一帯は伊豆半島ジオパークの「達磨山ジオサイト」で、達磨山を中心としただるま山高原、達磨山北(だるま山高原レストハウス)の2つのジオスポットに分かれています。
「本州で唯一、フィリピン海プレートの上にのっている伊豆半島は、かつては南洋にあった火山島や海底火山の集まり。プレートの北上に伴い火山活動を繰り返しながら本州に衝突し誕生しました」とは、ジオガイド・佐野勇人さん(御宿しんしま主人)の解説。
伊豆半島ジオパークにはサブテーマとして
(1)本州に衝突した南洋の火山島(200万年〜100万年前に日本列島に衝突開始)
(2)海底火山群としてのルーツ(2000万年〜200万年前に南洋で活発な火山活動=日本列島から800kmほど南方の海底火山が北に移動)
(3)陸化後に並び立つ大型火山群(60万年前頃=達磨火山・宇佐見火山・多賀火山・蛇石火山の活動、伊豆半島の原型が完成)
(4)生きている伊豆の大地(20万年前〜現代=伊豆東部火山群や丹那断層、石廊崎断層の活動)
(5)変動する大地とともに生きてきた人々の知恵と文化
という5つのテーマが設定されています。
達磨山山頂から眺めた富士山
↑達磨山山頂から眺めた富士山(望遠レンズ使用)

達磨山は「陸化後に並び立つ大型火山群」

達磨山は、伊豆が半島になった後、約100万~50万年前に噴火を繰り返した陸上火山。
つまり、(3)陸化後に並び立つ大型火山群ということがわかります。
「海底火山が日本列島に衝突して伊豆半島誕生。その後、現在から約20万年前までに伊豆半島のあちこちで火山が生まれました。これが達磨山山系、天城山連山などの大きな火山群です」(佐野勇人さん)。

達磨山の東斜面側、修善寺へと続く緩やかな斜面が元の火山地形の名残。

そして達磨山北(だるま山高原レストハウス)が、実に貴重なジオサイトなのは、「だるま山高原レストハウス」からは、伊豆が海底火山だった頃から現在に至るまでのさまざまな時代の痕跡を一望することができるから。

(1)沼津アルプスは海底火山時代の痕跡で急峻
海底火山時代の痕跡は低いながらも険しい山地となっています。
香貫山から南へ横山、徳倉山、志下山、小鷲頭山、鷲頭山、大平山と続く稜線(静浦山地=しずうらさんち)を沼津アルプスと呼びますが、低山ながらそのアルペン的な山容は海底火山時代の痕跡!
白浜層群と呼ばれる地層で構成され、仁科層群・湯ヶ島層群に次いで、伊豆半島で3番目に古い地層になっています(古い海底火山の地質)。

(2)衝突後の大型陸上火山はシルエットがなだらか
富士山・愛鷹山・箱根連山、達磨山の裾野は、衝突後の大型陸上火山で、なだらかで雄大なシルエットを生み出しています。

(3)丹沢山地は海底火山の衝突で隆起
遠くに見える丹沢山地は海底火山が日本列島に衝突した衝撃で隆起して誕生した「大地のしわ」。丹沢山地の岩体の多くは南の海で1700〜1200万年前に活発だった海底火山の噴出物でできています。
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だるま山高原レストハウスDATA

店名 だるま山高原レストハウス
住所 静岡県伊豆市大沢1018-1
営業時間 4月〜9月10:00〜17:00(オーダーストップ食事14:30、喫茶16:30)
10月〜3月10:00〜16:30(オーダーストップ食事14:30、喫茶16:00)
休業日 火・水曜休(詳細は伊豆市のホームページで確認を)
地図
駐車場 50台/無料
問い合わせ TEL:0558-72-0595/FAX:0558-72-0803

 

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