毎年8月31日〜9月1日、山形県鶴岡市の出羽三山神社で『出羽三山神社八朔祭』(でわさんざんじんじゃはっさくさい)が執り行なわれます。出羽三山神社御開祖・蜂子皇子を祀る摂社・蜂子神社の祭礼(特殊神事)。八朔(はっさく)とは八月朔日の略で旧暦8月1日のこと(西暦だと8月下旬〜9月下旬)。
羽黒山で8月31日の夜に行なわれる特殊神事
八朔は、早稲の穂が実る時期から田の実の節句ともいい、『八朔祭』は、成熟する田に収穫前に台風などの災害がないように祈る祭礼。
8月31日22:00〜、表参道石段の終点に鎮座する蜂子神社での例祭のさなか、秋峰の修行者達が蜂子皇子(はちこのおうじ=崇峻天皇の第三皇子で羽黒山に登り羽黒権現を感得し、出羽三山を開山)に修行の報告を行なった後、社前の護摩壇に積まれた柴燈木に火を放ちます。
柴燈護摩(さいとうごま)の火をもって御霊を祭るもので、火を介して諸神来臨を仰ぐもの。
柴燈護摩に続いて三神合祭殿(さんじんごうさいでん)で0:00〜『田面祭』を斎行。
出羽三山は明治の神仏分離まで神仏習合で、修験の地として栄えました。
羽黒山大権現・月山大権現・湯殿山大権現が出羽三所大権現(でわさんしょだいごんげん)で、それぞれの権現は、仏が「権」(かり)の姿で現れた垂迹神とされていました(本地仏は、聖観音菩薩・阿弥陀如来・大日如来)。
護摩を焚くのも神仏習合時代からの伝統です。
ちなみに、蜂子皇子の墓は、東北地方で唯一の皇族の墓で、宮内庁が管理しています。
出羽三山神社八朔祭|鶴岡市 | |
開催日時 | 毎年8月31日〜9月1日 |
所在地 | 山形県鶴岡市羽黒町手向羽黒33 |
場所 | 出羽三山神社 |
関連HP | 出羽三山神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR鶴岡駅から庄内交通バス羽黒山頂行きで55分、終点下車、徒歩5分 |
ドライブで | 山形自動車道鶴岡ICから約21.8km |
駐車場 | 羽黒山頂駐車場(450台/無料) |
問い合わせ | 出羽三山神社 TEL:0235-62-2355/FAX:0235-62-2352 |
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