一寸亭本店

江戸時代に紅花の交易で栄えた山形県西村山郡河北町谷地（やち）にある名物の「冷たい肉そば」の店が一寸亭本店（ちょっとていほんてん）。「初めての人はぜひ冷たい肉そばを」と店が強調する冷たい肉そばは、冬も味わえる定番メニューになっています。目下、「かほく冷たい肉そば研究会」がPRを展開中。

冷たい肉そばと、まかない飯のセットも

冷たい肉そばは谷地地区発祥で村山地方に広がる名物料理。
スープも常温に近い「温め」から、キンキンに冷やしたものまで存在しますが、一寸亭本店は常温の温め仕様。
つまり、それが、本場谷地の仕様なのです。
鶏肉は、若鶏ではなく、コリコリとした食感の親鳥を使い、シコシコの麺との相性が抜群。

とりそば、ソースカツ丼、肉そばのつゆで食べる玉子かけごはんの「つゆだく玉子ごはん」もあり、目移りしますが、まずは冷たい肉そばを。
「河北町でそばといったら、冷たい肉そばで、寒い冬でも地元の人は8割〜9割が冷たい肉そばを注文」（かほく冷たい肉そば研究会）ということなので。

意外にボリュームもありますが、冷たい肉そばと、まかない飯（ご飯の上に黄身、ごま、わさび、のりがのっています）を注文すれば、半分ほど残したスープに、まかない飯をドポンと入れれば、二度美味しいことに。

遠来の旅人を唸らせる味は、口コミでファンを広げ、行列ができることも日常的です。