福岡城・南丸多聞櫓

福岡城には往時に47もの櫓がありましたが現存するのは二の丸南西の隅に建造当時からある南丸多聞櫓のみ。石垣の上に二重二階切妻造りの角櫓と、桁行が三十間(約54m)も続く西平櫓が連なっています。建物の軒先を支えている方杖と、端隠し板で垂木口を隠す工法は福岡城の特徴で、国の重要文化財に指定。

藩政時代の多門櫓、隅櫓が奇跡的に現存

棟札から、幕末の1853(嘉永6)年に西平櫓の南寄り28間が建て替えられたことが判明しています。
西平櫓は防御のための長塀で、内部は16の部屋に分かれ、なかには窓もなく石落しのみという部屋もあるため、平素は倉庫として使われたと推測されています。
明治以降、陸軍歩兵24連隊の兵舎、大蔵省、西日本短大の学生寮などに使われたため、内外観とも大きく変化。
昭和47年10月〜昭和50年3月までの2年半の歳月をかけて解体工事が行なわれ、石落とし、銃眼、格子窓、無双窓などが取り付けられたり、西平櫓の30間15室を旧状へ3間1室拡張するなどの復元が施されました。

さらに平成28年〜平成29年に保存修理工事が行なわれています。

福岡城・南丸多聞櫓
名称 福岡城・南丸多聞櫓/ふくおかじょう・みなみまるたもんやぐら
所在地 福岡県福岡市中央区城内
関連HP 福岡市公式ホームページ
福岡城むかし探訪館公式ホームページ
電車・バスで 地下鉄空港線赤坂駅または大壕公園駅から徒歩8分。天神バスセンターから西鉄バス西浜・姪ノ浜行きで4分、大手門下車、徒歩2分
ドライブで 福岡都市高速西公園ランプから約2.8km。または、天神北ランプから約3.3kmで舞鶴公園第2駐車場
駐車場 舞鶴公園第1駐車場(69台/有料)・舞鶴公園第2駐車場(72台/有料)
問い合わせ 福岡市経済観光文化局文化財部文化財保護課 TEL:092-711-4666/FAX:092-733-5537
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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