小倉城

小倉城

関門海峡に面した小倉は九州、瀬戸内の入口に位置する交通の要衝。戦国時代の末に尾張国出身の毛利勝信(もうりかつのぶ=森勝信)が九州平定と肥後国人一揆鎮圧の功労で秀吉から豊前国小倉領を拝して築城したのが小倉城始まり。江戸時代には小倉藩の藩庁となり、宮本武蔵も城下に7年ほど暮らしています。「続日本100名城」に選定。

九州を睨む譜代大名・小笠原家の居城

関ヶ原合戦後の1602(慶長7)年、細川忠興(ほそかわただおき)が天守などを建てて近世的な城郭に修築し、細川家が熊本に転封になった後には播磨国明石から譜代大名の小笠原忠真(おがさわらただざね=徳川家康の曾孫、忠真の「忠」は徳川秀忠から授かった)が入城しています。

小笠原忠真時代には宮本武蔵の養子の宮本伊織(みやもといおり)も仕官し、武蔵も城下に7年ほど住んでいます。
宮本伊織は、島原の乱の際には2500石の侍大将となっており、その戦功で4000石に加増されています。

小倉城は、幕末まで譜代大名・小笠原家15万石の居城となりました。

往時には野面積みの石垣の上に大天守・小天守、平櫓117、二重櫓16、櫓門12を配し、紫川を天然の堀とした総構えの城となっていました。

往時の天守には最上層の入母屋破風を除き破風がなく、「唐造り」(南蛮造り)と呼ばれた風変わりのもので遠くローマ法王庁にまで知られていたといいます。
下階より上階の平面を大きく造って張り出させた独特の造りで、ユニークで新しいことから「唐造り」(南蛮造り)と呼ばれたもの。
小倉城天守、高松城天守、岩国城天守が「唐造り」でしたが、いずれも現存していません。

本丸一帯は勝山公園として整備されている

小倉城・大手門跡
大手門跡
小倉城・槻門跡
槻門跡
小倉城・鉄門跡
鉄門跡
小倉城・西ノ門跡
西ノ門跡

現在の復興天守は、内部が博物館となっており、小倉の城下町をジオラマで再現している歴史ゾーン、映像体験ゾーン、小倉の街を一望できる展望ゾーンなどで構成されています。

西国大名監視の役割を担った小倉城は、幕府の第二次長州征伐の際に長州藩の奇襲攻撃を受け、自ら火を放ち放棄。
その際に、長州軍・奇兵隊が小倉城の太鼓櫓から大太鼓を持ち帰って厳島神社に奉納しています(この大太鼓は現存)。
明治8年には歩兵第12旅団本部が松の丸跡に置かれ、明治31年には、陸軍第12師団司令部庁舎が本丸跡に建設されています(大正14年に久留米に移転)。

現在の天守は昭和34年に再建された鉄筋コンクリート造りの模擬天守(歴史的な考証、検証を経ていません)で破風も施されています。

一帯は勝山公園として整備され北九州市立小倉城庭園(下屋敷跡)、八坂神社(北の丸跡/昭和9年に鋳物師町から小倉城跡内に遷座)、北九州市立松本清張記念館(二の丸跡)などが建つ文化・歴史ゾーンとなっています。

門は、大手門跡、藩主、公儀役人、主要な寺の住職などのみの通行が許された槻門(けやきもん)跡、中老以下一般武士が通行した鉄門(くろがねもん)跡、本丸から北の丸への通用門だった多門口門跡、搦手(裏)側の門となる西ノ口門跡、天守から見て寅(とら)の方角に位置する虎の門跡、大手先門跡、北口門跡が残されています。

小倉城の「着見櫓」(つきみやぐら)として櫓上にて沖からの通航船を監視した櫓は、「漬物処糠蔵ぬかぐら」が営業しています。

白洲灯台岩松翁記念塔は、明治初めに私財を投げ打って灯台の建設を始め、明治政府が完成させた白州灯台を模した櫓です。

小倉城・北口門跡
北口門跡
小倉城・白洲灯台岩松翁記念塔
白洲灯台岩松翁記念塔

正保城絵図に見る 小倉城

1644(正保元)年、幕府が諸藩に命じて作成させた城下町の地図が正保城絵図。
城郭内の建造物、石垣の高さ、堀の幅や水深などの軍事情報などが精密に描かれているほか、城下の町割・山川の位置・形が詳細に掲載されています。

小倉城・正保城絵図

小倉城 DATA

名称 小倉城/こくらじょう
Kokura Castle
所在地 福岡県北九州市小倉北区城内2-1
関連HP 小倉城公式ホームページ
電車・バスで JR西小倉駅から徒歩10分。または、JR小倉駅から徒歩15分
ドライブで 北九州都市高速勝山ランプから約1km
駐車場 市営勝山公園地下駐車場(500台/有料)
問い合わせ TEL:093-561-1210/FAX:093-561-5246
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
厳島神社

厳島神社

2018年12月20日
白洲灯台・岩松翁顕彰櫓

白州灯台・岩松翁顕彰櫓

2018年10月15日
八坂神社

八坂神社

2018年10月13日
小倉城庭園・書院ゾーン

小倉城庭園・書院ゾーン

2018年10月13日
小倉城庭園

小倉城庭園

2018年1月2日

 

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プレスマンユニオン編集部

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