久留米城

久留米城跡

久留米藩を250年治めた、21万石の藩主有馬氏の居城跡が福岡県久留米市にある久留米城跡。筑後川沿いの小高い岡に築かれた平山城で、天正15年(1587年)、豊臣秀吉の九州国割で、毛利秀包(もうりひでかね=小早川秀包)が3万5000石の城主として入城。近世大名の居城としての歴史が始まっています。続日本100名城に選定。

石垣と正面側の内濠に往時を偲ぶ

久留米城跡
巽櫓の石垣
久留米城跡
太鼓櫓の石垣

その後、久留米城は筑後国を領有した田中吉政の支城となりますが、慶長20年/元和元年(1615年)の一国一城令でいったん廃城に。

元和6年(1620年)、大坂の陣の功績で、丹波国福知山藩8万石から有馬豊氏(ありまとようじ)が久留米藩21万石に加増され、久留米城の修築、さらには城下町の整備を行なっています。
有馬豊氏入城から明治維新までは有馬氏の居城となりました。

現在は平山城形式の本丸跡が残され、見事な石垣や正面側の内濠に往時の雄姿を偲ぶことができます。
もともと天守はなく、本丸南東隅にあった巽櫓(たつみやぐら)が天守として代用されていました。

城内には丹波国福知山城主から転封した藩祖・有馬豊氏を祀る篠山神社(本丸御殿跡に明治10年創建)や歴代藩主の武具、工芸品など有馬家資料を中心に藩政資料を展示する「有馬記念館」がなどあります。

往時の雰囲気は、本丸の石垣と、内堀に留めるのみとなっており、二の丸、三の丸はブリヂストン久留米工場の敷地となっています。

久留米城跡
内堀と左から西下櫓、坤櫓、太鼓櫓の石垣
久留米城跡
本丸跡に鎮座する篠山神社
久留米城
名称 久留米城/くるめじょう
所在地 福岡県久留米市篠山町444
関連HP 久留米市公式ホームページ
電車・バスで JR久留米駅から西鉄バス医大行き5分、終点下車、徒歩3分
ドライブで 九州自動車道久留米ICから約6.5km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 有馬記念館 TEL:0942-39-8485
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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2023年3月8日

 

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