梅林古墳

梅林古墳

福岡県福岡市城南区にある墳長27mほどの前方後円墳が、梅林古墳。周囲は市営住宅で、墳丘両端と東側部分が削平されていますが、後円部径15m、前方部幅15mに復元できます。早良平野(さわらへいや)に築かれた古墳のひとつで、現在、墳丘を復元して保存、梅林古墳公園として公開されています。

全国的にも珍しい、市営住宅の間に古墳公園が!

梅林古墳

福岡市営梅林第1住宅の第1棟と2棟の間に位置する前方後円墳。
墳丘は2段の構造ですが、斜面の葺石、テラスの埴輪は確認されていません。
昭和63年の発掘調査で、後円部中央の横穴式石室から須恵器、土師器、鉄斧、鉄刀子、鞍金具、ガラス製管玉などが出土しています。

副葬品などから油山の丘陵尾根に5世紀後半に築かれた古墳だと推測できます。
市営住宅に挟まれていますが、墳丘上からは玄界灘を眺望でき、わずかながらに往時の雰囲気がわかるでしょう。

福岡市の西部に広がる早良平野では、飯盛山の麓の扇状地に広がる吉武遺跡群・吉武高木遺跡から紀元前2世紀頃の「三種の神器」(鏡、剣、玉)に相当する副葬品を持つ木棺墓が発掘。
「漢委奴国王」(かんのわのなのこくおう)の金印で知られる奴国、卑弥呼の邪馬台国よりも以前に、一帯にクニがあったことを示し、早くから拓けた地であることがわかっています。

梅林古墳
梅林古墳
名称 梅林古墳/うめばやしこふん
所在地 福岡県福岡市城南区梅林5-234-1
関連HP 福岡市公式ホームページ
電車・バスで 福岡地下鉄七隈線梅林駅から徒歩11分
問い合わせ 福岡市経済観光文化局文化財活用部文化財活用課 TEL:092-711-4666
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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