岐阜県高山市大新町1丁目、国の重要文化財に指定され、日本遺産「飛騨匠の技・こころ – 木とともに、今に引き継ぐ1300年」の構成資産にもなっているのが、吉島家住宅。文政6年(1823年)没の初代の吉島休兵衛に始まり、代々高山で生糸、繭の売買、金融、酒造業を営んでいた豪商・吉島家の住宅です。
日下部民藝館(国の重要文化財)に隣接する商家
建物は、明治8年に大火で焼失したかつての吉島家の住宅そのままに、明治40年に再建されたもので国の重要文化財。
主屋を川原町・西田伊三郎(4代目・水間相模に師事、清峯寺観音堂を建築)が、座敷などの内部をその弟子で吉城郡上宝村の内山新造が担当し、江戸時代の建築様式そのままに再現された建物は、飛騨匠の傑作として知られる名建築。
巨大な梁と束が組まれ、吹き抜けになった土間、高窓からの光を巧みに採り入れる計算、勘定場などが残る商家の造りで、吉島家は建物の隅々まで神経の行き届いた繊細さ、名工の技が随所に見ることができます。
春慶塗の襖(ふすま)や障子、桐の欄間など贅を尽くした設えに注目を。
2階の床は3段形式ですが、家長が上段を、家人が中段と下段を使用していたのだと推測できます。
現在も吉島家が所有していますが、一般に公開され、内部の見学が可能。
日下部民藝館(国の重要文化財日下部家住宅)に隣接し、高山の町並景観を形成、写真撮影にも絶好です。
一帯は、高山市下二之町大新町伝統的建造物群保存地区にも選定されています。
吉島家住宅 | |
名称 | 吉島家住宅/よしじまけじゅうたく |
所在地 | 岐阜県高山市大新町1-51 |
関連HP | 飛騨・高山観光コンベンション協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR高山駅から徒歩17分 |
ドライブで | 高山清見道路(中部縦貫自動車道)高山ICから約4km。または、長野自動車道松本ICから約80km |
駐車場 | 市営弥生橋駐車場(21台/有料)など |
問い合わせ | 吉島家住宅 TEL:0577-32-0038 |
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